貴方の愛に捕らわれて

猛さんと一緒に食べるご飯は、楽しくて凄く美味しかった。



けど案の定、オムライスとミネストローネを半分ほど食べた所で、お腹が一杯になった。



それでも普段から少食の私にしては、よく食べた方だ。



既にお腹は一杯だったけど、目の前には手付かずの茶碗蒸しにハンバーグ……



一生懸命口に運ぶがちっとも減らない。



なんとか茶碗蒸しを食べきった所で、限界だった。



「香織?どうした」


ここ数日、風邪の所為で食欲がなく、少ししか食べ物を口にしていなかった。



それなのに、急に無理をして沢山食べたから、気持ちが悪くなってしまった。



青ざめる私の顔を、心配そうに覗き込む猛さん。



私を育ててくれた祖母は、それは躾に厳しい人だった。



 

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