貴方の愛に捕らわれて
なんて皮肉なことだろう。
身内からは、ほんの些細なことで日常的に暴力を奮われていた私に、力こそが全ての世界で生きている誰よりも冷徹で最強といわれる人が、絶対に暴力を奮わないと誓ってくれる。
にわかには信じられない言葉であったけど、猛さんの瞳には揺るぎない思いが溢れていて、その誓いは絶対に破られないのだと、力強く語っていた。
初めて感じる絶対的な安心感に、そっと甘えるように猛さんの胸に身を寄せた。
「ククッ――。手はあげないが、仕置き別だからな」
笑いを含んだ声が楽しそうに告げ、うっとりと身を寄せる私の頬を、ゴツい指が擽る。
「とりあえず風呂に入って飯だ。仕置きについては、保留だな」
そう告げると、私を抱き上げ寝室の扉を開ける。
『ひゃあ!』
不意に抱き上げられぐんと高くなった視界に焦って、猛さんの首にしがみついた。