貴方の愛に捕らわれて
 

肌に寄り添う温もりに、無条件な安心感を覚つつ瞼を開けば、目に飛び込んで来たのは逞しい裸の胸板。



びっくりして咄嗟に胸板についた手を突っ張って距離を取ろうとしたら、腰にまわされていた片方の腕が後頭部に移動して、腰に添えられた片腕とともに、ぎゅっと抱き寄せられる。



呆気なく猛さんの胸に押し付けられ密着した私は、バクバク暴れる心臓の音が猛さんに聞こえてしまうんじゃないかと、ただじいっと身を固くするばかり。



そんな私の耳を、寝起きで少しだけ掠れた低音ボイスが優しく擽る。



「朝から俺を拒否るとは、随分なご挨拶だな」



そろりと真っ赤になった顔を上げれば、楽しそうに微笑みを浮かべる猛さん。



熱い眼差しにポウっとなっていると、猛さん顔が近づいて、唇にチュッと啄むようなキスが落とされた。



 

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