貴方の愛に捕らわれて
 

今だってそう。


智也さんが運転する車の中、助手席には龍二さんも乗っているのに、猛さんは全く気にする様子もなく、私を股の間に横抱きにして髪を撫でたり、つむじにキスしたり。



二人っきりの時ですら、恋愛初心者の私には恥ずかしくてたまらないのに、猛さんは龍二さんや智也さんの前でも全然平気で、抱きしめたりキスしたりする。



世の恋人達って、こんなに甘いの?これって普通のこと?



恥ずかしくて顔を上げられない私に、助手席の龍二さんが声を掛けてきた。



「今日は何時もと違う雰囲気の洋服だけど素敵だね。とてもよく似合ってるよ」



『ありがとうございます。このワンピース、猛さんに買っていただいたんです』


「そうなんだ。流石は組長、香織さんのことをよく見てるから、何が似合うかわかり尽くしてるよね」



そんな風に誉めてもらえて、凄く嬉しかった。




今着ているワンピースは、今朝、上機嫌の猛さんがクローゼットから、選び出して来てくれたもの。



 
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