貴方の愛に捕らわれて
 

淡いピンクのワンピース。胸の切り替えのところに黒いヴェルヴェットのリボンが付いているから、甘くなりすぎてはいないのだけど、絶対に自分から選んで着るような服じゃない。



凄く女の子らしい、可愛らしいワンピース。



本当にこんなに可愛らしい洋服が、地味な私に似合うのかなって、着てみるまでは心配だったけど、鏡に映った姿にびっくりした。


意外にも似合ってる。



猛さんに、自分でも気がついていなかった一面を発見してもらえたようで、凄く嬉しかった。



―――ニコッ



『ありがとうございます』



あんまりにも嬉しくて、つい緩んだ顔でお礼を言ったら、龍二さんに軽く目を見張られてしまった。




そんなやり取りをしているうちに、車は目的地に到着したようで、大きなビルの正面に横付けされて停止した。



 

< 342 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop