貴方の愛に捕らわれて
落ち着かない思いで腰をモゾモゾさせていると、目の端に厳つい黒スーツの男の人達が、部屋に入って来るのが映る。
威圧感満載の佇まいにビビって、反射的に猛さんにすり寄って固まる私に、斜め前に立っていた龍二さんが、緩い感じて話し掛けてきた。
「ごめんね、ビックリさせて。こんな風体だけど、香織さんの事は取って喰ったりしないから安心して。
コイツらウチの幹部。今日は香織さんに紹介したくて集めたんだ。むさ苦しいけどちょっとだけ我慢してね」
笑顔でそんなこと言われても……。
厳つい男達の視線が一斉に私に集まり、どう返したらいいのか分からず、引きつった笑顔を浮かべる。
その迫力たるや、まさに「蛇に睨まれた蛙」。そんな言葉が頭に浮かぶ。