貴方の愛に捕らわれて
こんなつまらないことで、猛さんを煩わせちゃダメ。
暗く沈んだ気持ちを振り払うよう、小さく頭を振って猛さんの胸に頬を寄せれば、猛さんが小さく笑った。
「新婚なんだ。イチャつくなんざ当たり前だろう。
それにしても余裕じゃないか。他事に気を取られるなんて。
お願い通り、部屋に連れてきてやったんだ。どういう理由であの金が使えないのか、じっくり聞かせてもらおうか」
早速、啄むようなキスをされて、ルームワンピースの裾から手が忍び込んでくる。
『あっ、待って』
慌てて猛さんの手を押さえるけど、私の力で押し止められる筈もなく、大きな手のひらが妖しく太股を撫でさする。
「何で旅行の支度にお前の小遣いを使うんだ。
そもそも、どうしてお前は小遣いを使わない。
今夜はたっぷり時間があるから、じっくり聞かせてもらおうか」
そう言うと猛さんは、私の首筋をねっとりと舐め上げた。