貴方の愛に捕らわれて
 

いつも眠りが浅い私は、猛さんがどんなに遅く帰って来ても、ベッドに入ってくれば絶対目を覚ます。



それなのに、どんなに呼び掛けても一向に目を覚ます気配もなく、余程疲れているんだろうと判断した猛さんは、私を起こすのを諦めてそのまま抱きしめて寝ることにしたらしい。



ところが……、昨晩は梅雨入りして間もないというのに、夜になっても気温が下がらず、湿度も高めで寝苦しかった。猛さんに抱き寄せられた私は、寝ぼけながら熱いと訴えたらしい。



それで猛さんがむずかる私に、パジャマを脱ぐかと聞いて、寝ぼけながら『脱ぐ』と答えたため、今の状況(全裸で起床)に至ったとニヤニヤしながら教えてくれた。



何でそうなるんですかっ!別に抱き寄せなければ、それ程寝苦しくなかったと思う。



ジト目で恨めしげに睨めば、ニヤリと右口角を上げた猛さんは、脱がせた後は人肌が恋しくなったのか、自分からすり寄って来て可愛かったぞと、知りたくもない情報を聞かせてくれた。



 

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