貴方の愛に捕らわれて
鳩尾の辺りがぎゅうっと締め付けられ、ジワジワとこみ上げてくる嫌な予感におののきながらも言葉を紡げば、嫌悪感の浮かんだ瞳にじろりと見据えられた。
「あの人が何人女を囲おうと、とやかく言うつもりはないけど、何でこんなのみすぼらしい猫を拾って来たのかしら」
「偶には毛色の変わった猫を飼ってみようとの、お戯れでしょう」
「それにしたってコレはないでしょう。
どうりで隠す筈だわ。コレじゃあ恥ずかしくて連れて歩けないもの」
綺麗な女性は、まるで値踏みをするように私を上から下までじっくりと眺め、後ろに控えている藤野さんと会話を交わす。
「分かっていないようだからはっきり言うけど、籍を入れてもらったぐらいで勘違いしないで。
アナタが未成年だから入籍しただけで、所詮アナタなんて何人か飼ってる女のうちの一人にしか過ぎないんだから」