貴方の愛に捕らわれて
 

猛さんの側にいる事を許されたのは、あと二年。



本当ならこの場所はあの綺麗な女の人のものなのだ。私はそれを奪ってしまった。



ごめんなさい。どうかあと二年、二年間だけ、猛さんの側にいることを許して下さい。二年経ったら必ず出て行きますから。



冴子さんに申し訳なく思いながらも、猛さんの側を離れる事が出来ない私は、心の中で必死に詫びた。



自分がこんなにもずるくて、汚い人間だとは思わなかった。叔母が私に言った泥棒猫と言う言葉は、正しかったみたい。



猛さんがこの事を知ったら、私はきっと捨てられてしまう。



少しでも長く猛さんの側にいたいから、私はベットの中でこれからの事について必死に考えをめぐらせた。



卑怯な私には、きっと天罰が下るに違いない。けど、この先独りぼっちでも生きて行けるように、あと少しだけ猛さんとの幸せな思い出を下さい。その為ならどんな罰でも、甘んじて受けますから。




そんな私に天罰が下るのは、意外と早かった。



 

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