貴方の愛に捕らわれて
深夜をとっくにまわった頃、猛さんが帰ってきた。
シャワーを浴びてきたようで、上半身裸の猛さんが静かにベットに腰を下ろす。
まるで今目を覚ましたといった風に上半身を起こし、普段通りにお帰りなさいと言えば、逞しい腕に抱き寄せられる。
「具合はどうだ?昼から何にも食べてないそうだな」
『ゆっくり休みましたから、もう大丈夫です。
旅行がこんなに疲れるものなんて知りませんでした』
少しおどけた様に明るく返して、猛さんの分厚い筋肉に覆われた胸に頬を寄せる。
「そうか。明日の朝は胃に優しいものを用意させたから、ちゃんと食べるんだぞ。
最近やっと抱き心地が良くなってきたのに、これで痩せたりなんかしたら承知しねえからな」
猛さんの大きな手がゆっくりと体のラインを上下になぞり、最後にぎゅっと抱きしめられた。