貴方の愛に捕らわれて
 

どっ、どうしよう。私の携帯のせいで、静かに?睨み合っていたのが一触即発。今にも殴り合いの喧嘩になりそうだよ。



それにこんな大声で騒いだら他の患者さんの迷惑だし、警察に通報されたりするんじゃない?



『あの!………どちら様…ですか』



緊迫した空気を何とかしたくて、勢いで声をかけちゃったけど、一斉に振り向かれると怖い!



般若顔が三つ、一斉にぐりんと振り向いたら怖いんですよ。引きつった口から出たのは何とも間抜けな質問だった。



まあ、その間抜けな質問のお陰で、緊迫した空気が幾分か緩んだから、良しとしよう。うん。



般若顔に見つめられ、心臓をバクバクさせて青ざめる私に、年配の般若、じゃなくて男の人が、一番先に我に返って自己紹介してくれた。



彼らは刑事さんで、大柄な彼らのせいで全く見えなかったけど、彼らの後ろには女の刑事さんもいた。



まるでテレビドラマのように警察手帳を見せ、階段から落ちた件で話を聞かせて欲しいと言う彼らに、佐武さんが弁護士を同席させろと、また揉めだした。



 

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