貴方の愛に捕らわれて
 

大きな声で騒ぐもんだから、看護士さんが病室を覗きに来た。



けど、騒いでるのが般若ですから、顔面蒼白になりながら小声で、「お静かにお願いします」と言ってそそくさと逃げていく。



気持ちは分かります。きっと若い看護士さんだったから、貧乏くじ引かされたんだよね。



このまま放置してても会話は平行線をたどるばかり。嫌だけど、そうも言ってられない。他の入院患者さんの迷惑だもん。



言い争う般若、もとい佐武さんと刑事さんに声をかけるのは勇気がいったから、側にいた女の刑事さんに、お話ししてもいいですよって声をかけた。



佐武さんは心配そうに、令状がある訳じゃないんだから応じる必要はないと教えてくれたけど、別にこちらに疚しい事がある訳じゃなし、大丈夫。



それに刑事さんとはいえ、何時までも知らない男の人達が側にいたのでは、落ち着かないのよね。



嫌なことはさっさと終わらせよう。ということで、渋る佐武さんに席を外してもらった。



 

< 475 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop