貴方の愛に捕らわれて
「もう大丈夫だから。怖かったわね」そう言ってほっそりとした手が、優しく背中を撫でる。
ベッドの脇に置かれていた椅子を引き寄せ、女の人にしてはやや低めの声で、二人の刑事の態度を詫びてくれた。
女の刑事さんは佐々木さんと言って、生活安全課という部署に所属していると自己紹介した後、二人の刑事がどうしてあんな事を言ったのか説明してくれた。
彼等は私が脅されていて、本当の事を話せないんじゃないかと思い、本当の事を聞きだそうとして、あんな言い方になったのだとか。
それにしてもよ、あんな頭ごなしに脅すように聞かなくたっていいのに。
釈然としない気持ちではあったけど、 真摯に謝ってくれる佐々木さんに文句を言う気にもなれず黙っていると、本当に脅されたりしていないわよね?と心配そうに顔を覗き込まれた。