貴方の愛に捕らわれて
十時ごろやっと担当医の先生が診察に来てくれ、帰っていいとのお許しをもらえた。
そしてやっと家に帰ってこられた訳だけど、ここでも佐武さんの過保護振りが炸裂する。
いつも通り奥に向かう私を呼び止め、頭を打った後だから、猛さんが帰って来るまで本宅で休んでいて下さいと言って、有無を言わさず客間に敷かれたお布団に押し込められる。
そして30分毎に、喉は渇いてないかだとか、果物を食べませんかと、ひっきりなしに顔を出す。どうやら病室で宣言された、今日一日は側に控えているというのは、家に帰って来ても有効のようだ。
急に具合が悪くなってないか、心配してくれてるんだろうけど、普段、佐武さんがとても忙しそうにしているのを知っているだけに、本当に申し訳ない。
こんなに迷惑を掛けるだなんて、もう絶対にケガをしないようにしなきゃね。