貴方の愛に捕らわれて
 

お昼ご飯を食べ終え、食後のお茶をぼうっとしながら飲んでいると、俄に表の方が騒がしくなる。



騒がしさは段々とこちら近づいて来てるみたいで、真っ直ぐこちら向かってくる足音に体が強張る。



………うそ。



襖(ふすま)を凝視している私の目に映った人は、今一番会いたかった人。



何で?帰りは夜になるんじゃなかったの?まだお昼を少し過ぎたところなのに。



頭の中は疑問だらけなのに体は勝手に動いてて、気がつけば猛さんの胸に飛び込んでいた。



不意に飛びついた私にもビクともしない猛さんは、その逞しい胸にぎゅっと抱きしめてくれる。



「今帰った」



『…お帰りなさい』



どこよりも安心できる場所に、子供のようにすがりつけば、大きな手があやすように優しく背中を撫で、怪我はどんな具合だと言うと、いきなり私の服をめくり上げた。



 

< 503 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop