貴方の愛に捕らわれて
明るい日差しの中、襖の開け放たれた客間で、いきなり服をめくって怪我の具合を確認するなんて、なに考えてるんですか!?龍二さん達だっているのに!
恥ずかしくって真っ赤になって暴れれば、逞しい腕がガッチリとホールドしていて身動き出来ない!
結局、猛さんが満足するまで放して貰えず、漸く自由になった私は涙目で睨むと、苦しそうに顔を歪める猛さんに言葉を失った。
「こんなに酷い痣を作って。痛いだろう。……すまん」
一瞬、何を言われているのか分からなくってポカンとする私に、猛さんはその顔から一切の表情を消して、淡々と話し出した。
「藤野が嫌がらせをしてたのも、冴子がお前にちょっかいをかけていたのも、全部知ってて俺は放置したんだ。
冴子の叔父が後ろで糸を引いているのは、分かっていたんだが証拠がなかった。
奴らの尻尾を掴んで一網打尽にするつもりだったが、まさかお前に手を出してくるとは。
俺の判断が甘かった所為で、お前に怪我をさせてしまった。本当にすまなかった」