◇白黒恋争物語◆~運命の翼~
「怜汰くん!領汰くん!!・・おじいさんが・・・・倒れたって!!」
「え・・・。じぃちゃんがですか!!」
「なんで・・・」
「早く病院に行ってあげなさい!!今大きい病院に搬送されてるって!・・確か中央病院だわ!」
「中央病院・・・・わかりました!」
「お母さんも一緒にいくわ!棗!あなたもきなさい!」
私は呆気にとられたまま固まっていた。
「棗!はやくしなさい!!」
「・・・あ・・。うん!」
私の涙はすでに止まっていた。
ドアを開けると乾いた頬に冷たい風がなでていく・・。
私たちはタクシーを捕まえ中央病院へ急いだ。