ヴァンパイアヒューマン−桜−
『はあ…はあ…』
ミーナはしんどそうだった。
『…アッッッ!!』
ミーナは苦しくなり叫び声をあげた。
と同時にミーナは意識を失くし、ベランダの床にうつぶせに倒れ込んだ。
サラ…
お前を殺したヒューマンたちを…
お前を苦しめたヒューマンたちを…
私がこの手で皆殺しにしてやるからな…。
サラ…。
ふと、意識を失ったミーナの脳裏の中で突然聞こえたおぞましい声…
ミーナは悪夢を見たかのように意識を取り戻し、跳び起きた。
『夢…かな?サラって…誰…?』
ミーナは汗を拭いながらそう呟き、ベランダからふと街を見下ろすと、街中から赤く火の粉が上がっていた。