悪魔に飼われた天使
驚き過ぎて言い返す間もなかった…。
私が悪魔に飼われる!!?
堕天になったうえ悪魔に飼われるなど…
それにあの男は一体何を考えているのだ?
天使ならまだしも、堕天使を飼うなど…
頭の中をあらゆる可能性が駆け巡るが、どれも正解でないような気がして思考を止めた。
コンコン
「お食事をお持ち致しました。」
ドアの向こうから聞こえた男の声に、返事をすることもなくただドアを見つめる。