悪魔に飼われた天使


「堕天使は飛べない。


今ここを出て行けば、悪魔のエサになるだろうな。




それよりも、

私の傍にいれば命を失うことはない。」






なるほど…。


この者が魔界の王か。



天使の直感。

優れた第六感が訴えていた。




睨んでいた目から力を抜くと、顔から表情を消す。






そんな選択肢か…











「魔界の王よ…、

私が命乞いするとでも思ったか?」



もう、命など必要ない…。


早く、早く死にたい。











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