魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
身を乗り出して舐めて治療するのは疲れるので、ぴんと来たラスがコハクの腹の上に跨ると…
「あいてっ!チビ、そこ殴られたとこ!」
「えっ?わあ、コー、お腹が真っ青になってる!」
コハクが顔をしかめて上半身を起こし、リロイに思いきり殴られた腹に目を遣ると…確かに青あざができていた。
一体何が起きているのかわからずにラスは目を白黒させ、コハクは舌打ちをするとラスを隣に座らせて青あざに掌を翳した。
するとラスがその手を止めたのでコハクが顔を上げると…
「コー、何するの?ぺろぺろしなくっていいの?」
「へっ?えっ!ま、ままままマジでっ?」
「だってそうすると治るんでしょ?コーは私が怪我した時いっつもぺろぺろしてくれたもんね。だから今度は私がする番!」
真顔で青あざに顔を近付けると、そんなラブハプニングを想像していなかった魔王は慌てふためいてラスの肩を押して顔を離させた。
「い、いいって!すぐ治るし!」
「これ…リロイと喧嘩してやられたんでしょ?喧嘩してもいいけど殴り合うとかはやめて。コー…これひどいよ、やっぱりぺろぺろしてあげる」
「や、やーめーろー!」
青あざは臍の近くにあり、実は期待と妄想と色ぼけでいっぱいの魔王が焦りまくりながらシャツを捲ろうとするラスに抵抗し、動きを封じ込めるためにぎゅっと抱きしめた。
「腹が減ったなー。チビを食べてぇなー」
「お腹空いたの?じゃあコックに早めにお願いして作ってもらうよ、待ってて」
意図が読めなかったラスが身体を起こそうとすると、コハクはラスの鼻にぱくっと食いつき、可愛いお尻を撫でまくった。
「意味わかんねえならいいや。チビも俺を食いたくなったらすぐ言えよな。いつでもウェルカム!」
ますますラスの大きな瞳が見開いてきょとんとなると、コハクは吹き出しながら掛け布団を被って態勢を入れ替えるとラスに覆い被さり、胸にラスの顔を押し付けた。
「明日はイエローストーン王国に下見に行くぞ。1年しかないんだから頑張らないとなー」
「コーは私の勇者様なんだから大丈夫だよ。ねっ」
指で耳をくすぐられ、ごろごろ。
「あいてっ!チビ、そこ殴られたとこ!」
「えっ?わあ、コー、お腹が真っ青になってる!」
コハクが顔をしかめて上半身を起こし、リロイに思いきり殴られた腹に目を遣ると…確かに青あざができていた。
一体何が起きているのかわからずにラスは目を白黒させ、コハクは舌打ちをするとラスを隣に座らせて青あざに掌を翳した。
するとラスがその手を止めたのでコハクが顔を上げると…
「コー、何するの?ぺろぺろしなくっていいの?」
「へっ?えっ!ま、ままままマジでっ?」
「だってそうすると治るんでしょ?コーは私が怪我した時いっつもぺろぺろしてくれたもんね。だから今度は私がする番!」
真顔で青あざに顔を近付けると、そんなラブハプニングを想像していなかった魔王は慌てふためいてラスの肩を押して顔を離させた。
「い、いいって!すぐ治るし!」
「これ…リロイと喧嘩してやられたんでしょ?喧嘩してもいいけど殴り合うとかはやめて。コー…これひどいよ、やっぱりぺろぺろしてあげる」
「や、やーめーろー!」
青あざは臍の近くにあり、実は期待と妄想と色ぼけでいっぱいの魔王が焦りまくりながらシャツを捲ろうとするラスに抵抗し、動きを封じ込めるためにぎゅっと抱きしめた。
「腹が減ったなー。チビを食べてぇなー」
「お腹空いたの?じゃあコックに早めにお願いして作ってもらうよ、待ってて」
意図が読めなかったラスが身体を起こそうとすると、コハクはラスの鼻にぱくっと食いつき、可愛いお尻を撫でまくった。
「意味わかんねえならいいや。チビも俺を食いたくなったらすぐ言えよな。いつでもウェルカム!」
ますますラスの大きな瞳が見開いてきょとんとなると、コハクは吹き出しながら掛け布団を被って態勢を入れ替えるとラスに覆い被さり、胸にラスの顔を押し付けた。
「明日はイエローストーン王国に下見に行くぞ。1年しかないんだから頑張らないとなー」
「コーは私の勇者様なんだから大丈夫だよ。ねっ」
指で耳をくすぐられ、ごろごろ。