魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
コハクの汗がぽとぽとと頬に落ちてくる。
さっきまで寒かったのに、今はものすごく暑くて、コハクの身体も触れれば火傷してしまいそうなほどに熱く感じて、ラスはコハクの背中に爪を立てた。
「コー…、コー…っ」
「チビ…俺の夢、知ってるか…?」
覆い被さりながら高い位置から見下ろしてくるコハクの表情は艶やかで、また頬に汗が落ちてきて弾けると、ラスは漏れる声の合間に首を振った。
「ううん、わかんな…」
「チビに似た娘を沢山作って、チビと一緒に幸せに暮らすんだ…。俺は親を知らないから、俺なりに可愛がって…愛してやるんだ」
「うん…コーなら、できるよ…、コー…!」
脳内で白い光がスパークし、コハクからあたたかいものを受け取り、見つめ合いながら唇を重ねて、コハクが不安に思っていることを知ったラスは重たく落ちてきたコハクの身体を受け止めながら親指でコハクの頬を撫でた。
「コーは親馬鹿になりそうだね。どんなパパになるつもり?」
「風呂は成人しても一緒に入る!飯は家族団らんで。月1は家族で旅行に行って、1日1回はチビと娘たちとチューする!」
「男の子が生まれたら?」
「厳しく育てるだろうな。ま、俺とチビの子なんだから何かしらの素質を持って生まれてくるだろうけど、まあ真っ直ぐ育てばいいや」
小さく笑い合っていると、バスルームからお湯が溢れる音がして慌ててラスを抱っこしたコハクは最大限に鼻の下を伸ばしながらバスルームに向かい、熱いシャワーをラスの頭上から降らせた。
「あったまったか?」
「うん、ぽかぽか。コー、身体擦ってあげよっか」
ラスの視線が下がりそうになると、さすがにライトが煌々としている中裸を見られるのはちょっと恥ずかしい魔王はラスの両目を大きな手で塞いでバスタブにラスを放り込んだ。
「きゃー!」
「チビは冷え症だからサラマンダーからちっせぇ蜥蜴を借りるかー」
「コーも風邪引かないでね?明日から大変なんでしょ?」
おもちゃのアヒルのネジを巻きながらラスが言うと、コハクは頭の上にタオルを乗せて思いきり脚を伸ばし、天井を見上げた。
「楽勝楽勝。だからも1回!」
色ぼけ炸裂。
さっきまで寒かったのに、今はものすごく暑くて、コハクの身体も触れれば火傷してしまいそうなほどに熱く感じて、ラスはコハクの背中に爪を立てた。
「コー…、コー…っ」
「チビ…俺の夢、知ってるか…?」
覆い被さりながら高い位置から見下ろしてくるコハクの表情は艶やかで、また頬に汗が落ちてきて弾けると、ラスは漏れる声の合間に首を振った。
「ううん、わかんな…」
「チビに似た娘を沢山作って、チビと一緒に幸せに暮らすんだ…。俺は親を知らないから、俺なりに可愛がって…愛してやるんだ」
「うん…コーなら、できるよ…、コー…!」
脳内で白い光がスパークし、コハクからあたたかいものを受け取り、見つめ合いながら唇を重ねて、コハクが不安に思っていることを知ったラスは重たく落ちてきたコハクの身体を受け止めながら親指でコハクの頬を撫でた。
「コーは親馬鹿になりそうだね。どんなパパになるつもり?」
「風呂は成人しても一緒に入る!飯は家族団らんで。月1は家族で旅行に行って、1日1回はチビと娘たちとチューする!」
「男の子が生まれたら?」
「厳しく育てるだろうな。ま、俺とチビの子なんだから何かしらの素質を持って生まれてくるだろうけど、まあ真っ直ぐ育てばいいや」
小さく笑い合っていると、バスルームからお湯が溢れる音がして慌ててラスを抱っこしたコハクは最大限に鼻の下を伸ばしながらバスルームに向かい、熱いシャワーをラスの頭上から降らせた。
「あったまったか?」
「うん、ぽかぽか。コー、身体擦ってあげよっか」
ラスの視線が下がりそうになると、さすがにライトが煌々としている中裸を見られるのはちょっと恥ずかしい魔王はラスの両目を大きな手で塞いでバスタブにラスを放り込んだ。
「きゃー!」
「チビは冷え症だからサラマンダーからちっせぇ蜥蜴を借りるかー」
「コーも風邪引かないでね?明日から大変なんでしょ?」
おもちゃのアヒルのネジを巻きながらラスが言うと、コハクは頭の上にタオルを乗せて思いきり脚を伸ばし、天井を見上げた。
「楽勝楽勝。だからも1回!」
色ぼけ炸裂。