魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
次いでティアラが合流し、途端にラスが大人しくなってコハクにまとわりつくと、でれの止めどない魔王は片膝にラスを乗っけて頬をぺろぺろしながら言い聞かせた。
「ちょーっと集中しなきゃいけねえことが多くなるけど、チビは俺から離れちゃ駄目!絶対!わかったか?」
「うん、わかった」
「…ほんとかよ。あと!腰回り冷やすなよ、後々俺が困るから!」
「どうして?」
「えー?詳しく聴きたいか?仕方ねえなあ、それはさあ…」
「あら?もしかしたら私たちが1番最後だったのかしら」
――ローズマリーとオーディンが現れると、一瞬ぎくっとなったリロイにいち早く気付いたティアラは何も言わずリロイの顔を覗き込むと、腕で顔を隠されてしまった。
「おはよう!あのね、コーからこれからどうするかお話聞いて」
「ええもちろんですよ。で、どうすればいいのですか?」
オーディンがコハクの隣に座り、ローズマリーがリロイの隣に座ると、明らかに緊張した面持ちのリロイに気付いたローズマリーは薄いピンク色の長い髪を器用に三つ編みしながらティアラと同じようにリロイの顔を覗き込んだ。
「顔色悪いけどどうしたの?」
「え、な、なんでもないです。それより…昨晩は…よく眠れましたか?」
「ええ、とっても。ここのお布団最高に気持ちいいのよ、朝起きれなくて困るわ」
「そ、そ、そうですか…」
明らかにきょどっているリロイの態度に皆が首を傾げ、話を終えたコハクはラスの影に腕を伸ばし、中からセーターやマフラーやコートを取り出すとラスに着せてぐるぐる巻きにした。
「コー、これ動きにくいよ」
「身体冷やすよかいいだろ。ほら、これもつけとけ」
真っ白なもふもふのイヤーマフをラスの耳に装着すると、あまりの可愛らしさに皆が一様にでれっとなり、常にラスを溺愛していたい魔王はラスを抱っこするとバルコニーから庭園へと出て、こうるさいドラゴンを呼び出した。
『ベイビィちゃん、風邪は引いてないかい?』
「うん、大丈夫。ドラちゃん、今日も頑張ってねっ」
「チビっ!俺を励ましてくれ!したらもっと頑張れる!」
魔王、アピールしまくり。
「ちょーっと集中しなきゃいけねえことが多くなるけど、チビは俺から離れちゃ駄目!絶対!わかったか?」
「うん、わかった」
「…ほんとかよ。あと!腰回り冷やすなよ、後々俺が困るから!」
「どうして?」
「えー?詳しく聴きたいか?仕方ねえなあ、それはさあ…」
「あら?もしかしたら私たちが1番最後だったのかしら」
――ローズマリーとオーディンが現れると、一瞬ぎくっとなったリロイにいち早く気付いたティアラは何も言わずリロイの顔を覗き込むと、腕で顔を隠されてしまった。
「おはよう!あのね、コーからこれからどうするかお話聞いて」
「ええもちろんですよ。で、どうすればいいのですか?」
オーディンがコハクの隣に座り、ローズマリーがリロイの隣に座ると、明らかに緊張した面持ちのリロイに気付いたローズマリーは薄いピンク色の長い髪を器用に三つ編みしながらティアラと同じようにリロイの顔を覗き込んだ。
「顔色悪いけどどうしたの?」
「え、な、なんでもないです。それより…昨晩は…よく眠れましたか?」
「ええ、とっても。ここのお布団最高に気持ちいいのよ、朝起きれなくて困るわ」
「そ、そ、そうですか…」
明らかにきょどっているリロイの態度に皆が首を傾げ、話を終えたコハクはラスの影に腕を伸ばし、中からセーターやマフラーやコートを取り出すとラスに着せてぐるぐる巻きにした。
「コー、これ動きにくいよ」
「身体冷やすよかいいだろ。ほら、これもつけとけ」
真っ白なもふもふのイヤーマフをラスの耳に装着すると、あまりの可愛らしさに皆が一様にでれっとなり、常にラスを溺愛していたい魔王はラスを抱っこするとバルコニーから庭園へと出て、こうるさいドラゴンを呼び出した。
『ベイビィちゃん、風邪は引いてないかい?』
「うん、大丈夫。ドラちゃん、今日も頑張ってねっ」
「チビっ!俺を励ましてくれ!したらもっと頑張れる!」
魔王、アピールしまくり。