魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
ラスの頬がぽっと桜色に染まり、慌てたのは…魔王だ。
“どういう意味?”と聞き返してくるかと思いきや、意味を悟って恥ずかしがるラスに萌えまくりつつもプチパニックを起こした魔王は、慌ててラスを腕から下ろすと後ずさりした。
「コー?」
「な、なんだよ…照れんなよな!俺も照れるだろ!」
「だって…コーが変なこと言うから!もおやだっ、あっち行って!」
中腰になって座り込み、両手で顔を隠すラスは超絶に可愛らしく、魔王、思わず空に向けて絶叫。
「可愛すぎるんだよチクショーーーーーーー!」
「やっ!コーの馬鹿、恥ずかしいでしょっ!」
また怒られたが全く気にせずラスの前で同じように中腰になると、顔を覆っている手の甲にちゅっとキスをした。
「意味がわかるようになったなんて、チビもイロイロ大人になったんだなーって思ってさ。イロイロ…ふふふふふ」
「やだ、ドキドキしちゃうから触んないでっ。ひとりで大丈夫だもん」
「なんだとう?ひとりにゃさせねえよ。もう絶対な」
「…コー…」
いい雰囲気になってきて、“やっぱりベッドルームを先に解凍…”とか考えつつ、いそいそとラスを抱っこしようとした時――
「ラス―!ただいまーっ!」
「あっ、ティアラだ!コー、早く上に行こ!」
上空にはリロイ一向が。
そしてラスを抱っこしようとして顔を寄せていたコハクの顎に、顔を上げたラスの頭が綺麗に命中し、魔王、悶絶。
「し、舌噛んだっ!」
「私、先に行ってるね!」
まだ恥ずかしがっているのか、必死になって自分から逃げようとするラスにまたむらむらが止まらなくなった魔王は先を急ぎ、曲がり角を曲がったラスの前に魔法を使って突然姿を現わした。
「にーげーんーなー!」
「やだったら!今日一緒に寝るのも禁止っ!」
「は…はあ!?冗談言うなよな!絶対一緒寝るからな!」
子供のように駄々をこねて無理矢理ラスを抱っこすると、ようやくラスがぷっと笑った。
「もお…コーの馬鹿」
「馬鹿でいいし。俺のこと馬鹿とか言うの、チビだけだぜ」
…“ヘンタイ”とはよく言われるけれど。
“どういう意味?”と聞き返してくるかと思いきや、意味を悟って恥ずかしがるラスに萌えまくりつつもプチパニックを起こした魔王は、慌ててラスを腕から下ろすと後ずさりした。
「コー?」
「な、なんだよ…照れんなよな!俺も照れるだろ!」
「だって…コーが変なこと言うから!もおやだっ、あっち行って!」
中腰になって座り込み、両手で顔を隠すラスは超絶に可愛らしく、魔王、思わず空に向けて絶叫。
「可愛すぎるんだよチクショーーーーーーー!」
「やっ!コーの馬鹿、恥ずかしいでしょっ!」
また怒られたが全く気にせずラスの前で同じように中腰になると、顔を覆っている手の甲にちゅっとキスをした。
「意味がわかるようになったなんて、チビもイロイロ大人になったんだなーって思ってさ。イロイロ…ふふふふふ」
「やだ、ドキドキしちゃうから触んないでっ。ひとりで大丈夫だもん」
「なんだとう?ひとりにゃさせねえよ。もう絶対な」
「…コー…」
いい雰囲気になってきて、“やっぱりベッドルームを先に解凍…”とか考えつつ、いそいそとラスを抱っこしようとした時――
「ラス―!ただいまーっ!」
「あっ、ティアラだ!コー、早く上に行こ!」
上空にはリロイ一向が。
そしてラスを抱っこしようとして顔を寄せていたコハクの顎に、顔を上げたラスの頭が綺麗に命中し、魔王、悶絶。
「し、舌噛んだっ!」
「私、先に行ってるね!」
まだ恥ずかしがっているのか、必死になって自分から逃げようとするラスにまたむらむらが止まらなくなった魔王は先を急ぎ、曲がり角を曲がったラスの前に魔法を使って突然姿を現わした。
「にーげーんーなー!」
「やだったら!今日一緒に寝るのも禁止っ!」
「は…はあ!?冗談言うなよな!絶対一緒寝るからな!」
子供のように駄々をこねて無理矢理ラスを抱っこすると、ようやくラスがぷっと笑った。
「もお…コーの馬鹿」
「馬鹿でいいし。俺のこと馬鹿とか言うの、チビだけだぜ」
…“ヘンタイ”とはよく言われるけれど。