魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
数時間後目が覚めた時…隣りのコハクと目が合い、掛け布団をかぶった。
「コー?ずっと見てたの?」
「ん、ずっと見てた。だってチビと久しぶりに会ったし。…なあ、ほんとにあのライオン野郎とは何も…」
「なんにもないよ。ビーストさんは本当は王子様なの。呪いが解けなくて苦しんでるの。…これもオーディンさんが…?」
「そうだと思う。ま、小僧たちに説明がてらオーディンにもその辺説明してもらおうぜ。ちゃんとあいつらに説明できるか?」
「うん、できるよ。コー、服」
白シャツ1枚というのもなかなかコハクをコーフンさせる格好だったが、それはまた今度自分の前だけでやってもらおうとほくそ笑んだ魔王はラスの影からゆったりとした白いワンピースを取り出すと、早速シャツを目の前で脱いだラスにおたおたしていた。
「や、やべえ!爆発する!」
「早く早くっ」
まだ春先なので身震いをしたラスに慌てたコハクは急いでワンピースを着せてやるとラスを抱っこし、部屋を出た。
…どうしてもラスの腹をちらちら見てしまう。
10か月の間にどんどん膨れてくる度に父親としての自覚が増してゆくのだろう。
にやにやしてしまいそうなのを必死に我慢して皆が集まっている部屋のドアを開けると、リロイが腰を浮かせて駆け寄ってきた。
「ラス!体調は…」
「うん、大丈夫。あのね、みんなに報告があるの。聴いてくれる?」
部屋にはティアラ、グラース、ビースト、そしてオーディンが居り、皆の表情からしてオーディンが何も言っていないらしく、口下手のラスがどう切り出せばいいのか口をもごもごしていると、コハクが頬をぺろぺろと舐めた。
「時間かかってもいいから」
「うん、わかった。あ、あのね、私…私…赤ちゃんができたの!コーと私の赤ちゃんなの!」
「…え…!?」
皆が顔を見合わせ、コハクはラスを片腕で抱っこするとラスの頬にキスをして腹を撫で、優しく笑いかけた。
…ラスにしか見せない笑顔で。
「影と…ラスの…赤ちゃん?」
「うん。喜んでくれる?ねえ、喜んでくれるよね…?」
不安そうな声を上げたので皆がはっとなると、一斉にラスとコハクに駆け寄った。
「ラス…!おめでとう!おめでとう!!」
涙声のティアラにまたもらい泣きをした。
「コー?ずっと見てたの?」
「ん、ずっと見てた。だってチビと久しぶりに会ったし。…なあ、ほんとにあのライオン野郎とは何も…」
「なんにもないよ。ビーストさんは本当は王子様なの。呪いが解けなくて苦しんでるの。…これもオーディンさんが…?」
「そうだと思う。ま、小僧たちに説明がてらオーディンにもその辺説明してもらおうぜ。ちゃんとあいつらに説明できるか?」
「うん、できるよ。コー、服」
白シャツ1枚というのもなかなかコハクをコーフンさせる格好だったが、それはまた今度自分の前だけでやってもらおうとほくそ笑んだ魔王はラスの影からゆったりとした白いワンピースを取り出すと、早速シャツを目の前で脱いだラスにおたおたしていた。
「や、やべえ!爆発する!」
「早く早くっ」
まだ春先なので身震いをしたラスに慌てたコハクは急いでワンピースを着せてやるとラスを抱っこし、部屋を出た。
…どうしてもラスの腹をちらちら見てしまう。
10か月の間にどんどん膨れてくる度に父親としての自覚が増してゆくのだろう。
にやにやしてしまいそうなのを必死に我慢して皆が集まっている部屋のドアを開けると、リロイが腰を浮かせて駆け寄ってきた。
「ラス!体調は…」
「うん、大丈夫。あのね、みんなに報告があるの。聴いてくれる?」
部屋にはティアラ、グラース、ビースト、そしてオーディンが居り、皆の表情からしてオーディンが何も言っていないらしく、口下手のラスがどう切り出せばいいのか口をもごもごしていると、コハクが頬をぺろぺろと舐めた。
「時間かかってもいいから」
「うん、わかった。あ、あのね、私…私…赤ちゃんができたの!コーと私の赤ちゃんなの!」
「…え…!?」
皆が顔を見合わせ、コハクはラスを片腕で抱っこするとラスの頬にキスをして腹を撫で、優しく笑いかけた。
…ラスにしか見せない笑顔で。
「影と…ラスの…赤ちゃん?」
「うん。喜んでくれる?ねえ、喜んでくれるよね…?」
不安そうな声を上げたので皆がはっとなると、一斉にラスとコハクに駆け寄った。
「ラス…!おめでとう!おめでとう!!」
涙声のティアラにまたもらい泣きをした。