魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
目覚めると隣には愛しい人が。
数時間の眠りから覚めたラスがコハクの腕の中で身じろぎをするとすぐに瞳が開き、唇にちゅっとキスをしてきた。
「おはよ。つかまだ夜じゃねえけど。ちょっとゆっくりしてから小僧たちと合流するか?」
「うん。コー、お腹撫でて」
「はいはい。ベビー、パパですよー。お散歩しますよー」
…すでに親馬鹿炸裂な魔王は布団の中に潜ってラスの腹にキスをするとそのままラスを抱き上げて細い首筋にもキスをして、頬にもキスをした。
「コー、くすぐったいよ」
「チビに沢山キスすればベビーも喜ぶかもしんないだろ?毎日沢山キスしてチビも俺もベビーもハッピー!みんなハッピー!」
「コーの親馬鹿。ね、みんなと合流しよ。エリノアとレイラにも早く会いたいよ」
「ん、じゃあ準備しようぜ。まずチビのその鳥の巣頭を治そう」
朝露だけを集めた小瓶を爆発しているラスの髪にかけると丁寧に櫛で梳き、ベッドに座りながらまたラスがうとうとしかけていた時、無造作にドアが開いた。
ノックも無しに一体誰が…と目を遣ると、そこに立っていたのは真っ黒なローブを着てフードを目深に被ったコハク以上に真っ黒な男だった。
「あ…えっと、死神さんだ」
「デス、これからチビが着替えるんだからあっち向いてろ。お前まだ戻ってなかったのか?」
「……」
無視ではなく聴いているという合図なのか、指先が見えないほど袖のたっぷりとした左手を軽く上げると、コハクはラスのネグリジェをわくわくしながら脱がせつつ淡いピンクのふんわりとしたドレスを着せた。
「デスさんって綺麗な人だよね。どこで知り合ったの?」
「金色の花を魔界に摘みに行った時かなー。ちょっとやり合ったんだけどさ、無口なだけでいい奴なんだぜ」
コハクがこうして誉めることは珍しく、ラスが瞳を真ん丸にしてデスの背中を見つめていると、ガン見に耐えきれなくなったのかデスがもぞもぞと居心地が悪そうに肩を揺らした。
「ねえ、デスさんも行く?」
「……………行く」
「言っとくけど鎌を持ち歩くなよ。あとチビに色目使ったら絶交すっからな」
子供のような約束をさせたコハクが面白くてラスがくすくす笑うと、デスが肩越しにちらりとこちらを見た。
フードのせいであまりよく見えなかったが…小さく笑ったように見えた。
数時間の眠りから覚めたラスがコハクの腕の中で身じろぎをするとすぐに瞳が開き、唇にちゅっとキスをしてきた。
「おはよ。つかまだ夜じゃねえけど。ちょっとゆっくりしてから小僧たちと合流するか?」
「うん。コー、お腹撫でて」
「はいはい。ベビー、パパですよー。お散歩しますよー」
…すでに親馬鹿炸裂な魔王は布団の中に潜ってラスの腹にキスをするとそのままラスを抱き上げて細い首筋にもキスをして、頬にもキスをした。
「コー、くすぐったいよ」
「チビに沢山キスすればベビーも喜ぶかもしんないだろ?毎日沢山キスしてチビも俺もベビーもハッピー!みんなハッピー!」
「コーの親馬鹿。ね、みんなと合流しよ。エリノアとレイラにも早く会いたいよ」
「ん、じゃあ準備しようぜ。まずチビのその鳥の巣頭を治そう」
朝露だけを集めた小瓶を爆発しているラスの髪にかけると丁寧に櫛で梳き、ベッドに座りながらまたラスがうとうとしかけていた時、無造作にドアが開いた。
ノックも無しに一体誰が…と目を遣ると、そこに立っていたのは真っ黒なローブを着てフードを目深に被ったコハク以上に真っ黒な男だった。
「あ…えっと、死神さんだ」
「デス、これからチビが着替えるんだからあっち向いてろ。お前まだ戻ってなかったのか?」
「……」
無視ではなく聴いているという合図なのか、指先が見えないほど袖のたっぷりとした左手を軽く上げると、コハクはラスのネグリジェをわくわくしながら脱がせつつ淡いピンクのふんわりとしたドレスを着せた。
「デスさんって綺麗な人だよね。どこで知り合ったの?」
「金色の花を魔界に摘みに行った時かなー。ちょっとやり合ったんだけどさ、無口なだけでいい奴なんだぜ」
コハクがこうして誉めることは珍しく、ラスが瞳を真ん丸にしてデスの背中を見つめていると、ガン見に耐えきれなくなったのかデスがもぞもぞと居心地が悪そうに肩を揺らした。
「ねえ、デスさんも行く?」
「……………行く」
「言っとくけど鎌を持ち歩くなよ。あとチビに色目使ったら絶交すっからな」
子供のような約束をさせたコハクが面白くてラスがくすくす笑うと、デスが肩越しにちらりとこちらを見た。
フードのせいであまりよく見えなかったが…小さく笑ったように見えた。