魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
巨体のドラちゃんとケルベロスが寝転んで腹を出してラスに撫でてもらっている様はなんとも言いようのない光景で、デスの口角を上げさせた。
「………ケルベロス」
『なんだよいいだろ!地獄にはこんな可愛い女の子は居ないんだからこれっくらいいいじゃんか!』
「お前の言ってることはよーくわかる!だけどチビは俺のものなの!チビに触ってもらえただけありがたいと思え!」
『ちぇっ、魔王様のけちー』
ケルベロスが起き上がって3つの頭を寄せて尻尾をふりふりし、その尻尾がばしばしとデスの背中を強打してデスをよろけさせた。
ラスといえば綺麗に咲き誇る花壇を見て回り、2匹がついて回っていてそれをコハクが怒ろうとした時、空中庭園に客が現れた。
「ラス王女!」
「あ、エリノアとレイラ!ただいまっ」
現れたのは今までずっとクリスタルパレスへの移住を求めて移動してきた人々の世話をしていたレイラとエリノアで、彼女たちは今となっては移民たちのアイドルと化していた。
ラスが攫われてから心配で仕方がなかったのだがコハクを信じ、家を掃除して自分たちの仕事を黙々と続けていたのだが、ラスを見て感極まると涙ぐんだ。
「赤ちゃんができたって聞いたわ。コハク様、ラス王女、おめでとうございます」
「ん。まだ安定期じゃねえから掃除とかはチビにさせんなよ。チビもするなよ。な、わかったか?」
「うん、わかった。でもここに住みたいっていう人たちには会いたいの。絶対無理しないから入り口に行ってもいい?」
「じゃあ俺もついてくし。俺が忙しくてついてけない時は必ず小僧と行動しろよ。あーもーぶっちゃけ部屋でじっとしててほしいんだけど!チビには無理なことなんだろうなあ」
ぶつぶつと文句を言うコハクのすらっとした腕にラスが抱き着いてにこにこ顔で見上げると、コハクはラスがつまづいて転ばないように抱っこすると階段へ向かい、外に出るのだと察知した黒い2匹はすぐさま飛び立つと街の出入り口へと向かった。
「ねえコー、歩きたいな」
「だーめー!転んだらどうすんだ!歩かなくっていいの!俺がチビの脚になっから」
「…………」
デスが無言でコハクの後ろを歩き、デスの後ろをエリノアとレイラが歩きながらひそりと言葉を交わした。
「誰なのかしら…なんだか…不気味だわ」
…言われ慣れていた。
「………ケルベロス」
『なんだよいいだろ!地獄にはこんな可愛い女の子は居ないんだからこれっくらいいいじゃんか!』
「お前の言ってることはよーくわかる!だけどチビは俺のものなの!チビに触ってもらえただけありがたいと思え!」
『ちぇっ、魔王様のけちー』
ケルベロスが起き上がって3つの頭を寄せて尻尾をふりふりし、その尻尾がばしばしとデスの背中を強打してデスをよろけさせた。
ラスといえば綺麗に咲き誇る花壇を見て回り、2匹がついて回っていてそれをコハクが怒ろうとした時、空中庭園に客が現れた。
「ラス王女!」
「あ、エリノアとレイラ!ただいまっ」
現れたのは今までずっとクリスタルパレスへの移住を求めて移動してきた人々の世話をしていたレイラとエリノアで、彼女たちは今となっては移民たちのアイドルと化していた。
ラスが攫われてから心配で仕方がなかったのだがコハクを信じ、家を掃除して自分たちの仕事を黙々と続けていたのだが、ラスを見て感極まると涙ぐんだ。
「赤ちゃんができたって聞いたわ。コハク様、ラス王女、おめでとうございます」
「ん。まだ安定期じゃねえから掃除とかはチビにさせんなよ。チビもするなよ。な、わかったか?」
「うん、わかった。でもここに住みたいっていう人たちには会いたいの。絶対無理しないから入り口に行ってもいい?」
「じゃあ俺もついてくし。俺が忙しくてついてけない時は必ず小僧と行動しろよ。あーもーぶっちゃけ部屋でじっとしててほしいんだけど!チビには無理なことなんだろうなあ」
ぶつぶつと文句を言うコハクのすらっとした腕にラスが抱き着いてにこにこ顔で見上げると、コハクはラスがつまづいて転ばないように抱っこすると階段へ向かい、外に出るのだと察知した黒い2匹はすぐさま飛び立つと街の出入り口へと向かった。
「ねえコー、歩きたいな」
「だーめー!転んだらどうすんだ!歩かなくっていいの!俺がチビの脚になっから」
「…………」
デスが無言でコハクの後ろを歩き、デスの後ろをエリノアとレイラが歩きながらひそりと言葉を交わした。
「誰なのかしら…なんだか…不気味だわ」
…言われ慣れていた。