魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
デスはうなされていた。
何かが胸を強く押しているような…乗られているような…?
せっかく気持ちよく眠っていたのに…と思いつつ瞳を開けてみると――
「やっと起きたか。また無視をされているんじゃないかと思った」
「………何…してるの…」
「お前に乗っている。本来は逆なんだが、まあ今日はこれでいい。じっとしていろ。すぐに終わる」
――…何がすぐに終わるのだろうか?
何が逆なんだろうか?
馬乗りになっていたのはグラースで、何をされているのか全くぴんときていなかったデスは真っ黒なシャツのボタンを外しにかかっているグラースの手を見つめた。
「………?」
「経験してみればわかる。言っただろう?お前は私のタイプだ。楽しいことをしよう」
…楽しいことなら知っている。
ラスに色々教えてもらって…
魔王にはよく蹴られるし怒られるし怖いと思うけれど、根は優しい男だから一緒に居て苦痛ではないし…
このグラースという女が、同じように“楽しいこと”を知っているはずがない。
「………やめて。……降りて」
「頑なだな。じゃあ私から脱いでやる」
そう言うなり白いシャツと黒いパンツという超ラフな格好をしていたグラースは、シャツのボタンを外さずに頭からすっぽり脱ぐと、見事に均整のとれた身体をデスに晒した。
程よく筋肉質で胸も大きく、魔王なら口笛のひとつやふたつ…いや、歓声を上げていたことだろう。
だが…デスは無反応だった。
心も。
身体も。
「……?どうして…脱いだの」
「お前…男じゃないのか?見せてみろ」
パンツのボタンに手をかけられた時はさすがにグラースの手を掴んでねじると起き上がり、唇が触れ合いそうな距離でにらみ合った。
「…………」
「ラスは駄目だと言ったはずだ。私にしておけ」
――そしてグラースに顎を取られて重なった唇はやわらかくて、口腔内に入って絡まってきた舌の感触もあたたかくてやわらかかったが…先程ラスと一緒に居た時のような身体の変化に見舞われることはなく、むしろいやなことをされている気分になった。
その間もグラースはシャツを脱がそうとしていて、また覆い被さられそうになった時――
「…!」
「………やめて。二度と…しないで」
手にはいつ出現させたのか、真っ白な鎌。
何かが胸を強く押しているような…乗られているような…?
せっかく気持ちよく眠っていたのに…と思いつつ瞳を開けてみると――
「やっと起きたか。また無視をされているんじゃないかと思った」
「………何…してるの…」
「お前に乗っている。本来は逆なんだが、まあ今日はこれでいい。じっとしていろ。すぐに終わる」
――…何がすぐに終わるのだろうか?
何が逆なんだろうか?
馬乗りになっていたのはグラースで、何をされているのか全くぴんときていなかったデスは真っ黒なシャツのボタンを外しにかかっているグラースの手を見つめた。
「………?」
「経験してみればわかる。言っただろう?お前は私のタイプだ。楽しいことをしよう」
…楽しいことなら知っている。
ラスに色々教えてもらって…
魔王にはよく蹴られるし怒られるし怖いと思うけれど、根は優しい男だから一緒に居て苦痛ではないし…
このグラースという女が、同じように“楽しいこと”を知っているはずがない。
「………やめて。……降りて」
「頑なだな。じゃあ私から脱いでやる」
そう言うなり白いシャツと黒いパンツという超ラフな格好をしていたグラースは、シャツのボタンを外さずに頭からすっぽり脱ぐと、見事に均整のとれた身体をデスに晒した。
程よく筋肉質で胸も大きく、魔王なら口笛のひとつやふたつ…いや、歓声を上げていたことだろう。
だが…デスは無反応だった。
心も。
身体も。
「……?どうして…脱いだの」
「お前…男じゃないのか?見せてみろ」
パンツのボタンに手をかけられた時はさすがにグラースの手を掴んでねじると起き上がり、唇が触れ合いそうな距離でにらみ合った。
「…………」
「ラスは駄目だと言ったはずだ。私にしておけ」
――そしてグラースに顎を取られて重なった唇はやわらかくて、口腔内に入って絡まってきた舌の感触もあたたかくてやわらかかったが…先程ラスと一緒に居た時のような身体の変化に見舞われることはなく、むしろいやなことをされている気分になった。
その間もグラースはシャツを脱がそうとしていて、また覆い被さられそうになった時――
「…!」
「………やめて。二度と…しないで」
手にはいつ出現させたのか、真っ白な鎌。