魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
部屋に戻ると、ほっとした顔のコハクが椅子から腰を浮かして立ち上がり、手を伸ばしてきた。
「チビ…」
「ただいまコー。見て、花冠を作ったの。作るのに1時間もかかっちゃったからコーの分は無いよ」
ラスに触れていたいばかりのコハクはデスの手からラスを受け取って抱っこすると、額に額をこつんとぶつけた。
「いいの。俺はチビが初めて作った花冠を持ってるからさ」
「え?まだ持ってるの?すっごく下手だしまた作ってあげるから捨ててっ」
魔王城に向けて旅をしていた時にティアラから教えてもらって作った花冠をコハクにあげたことがあるが、コハクはそれに魔法を施して枯れずなおかつ壊れないようにして胸に埋めてしまっていた。
「だーめー。ここに大切にしまってるんだ。デス、サンキュな。お前それよく似合ってんぜ」
「……うん。じゃあ…」
「デス、ご飯一緒に食べようね。後で迎えに行くから」
ラスが手を振ると、ぎこちなく右手を上げて指先だけひらひらと振って出て行ったデスの仕草のバリエーションも増えてきて脚をばたばたさせて喜んでいると、コハクはソファに腰かけてラスの首に顔を埋めた。
「チビ…怒ってるか?」
「どうして?怒ってなんかないよ、私頭悪いから難しいお話が苦手なだけ」
「俺は…ローズマリーと一時男と女の関係にあった。お師匠のことは大切だったけど…前にも言ったけどあれは独占欲なんだ。今はもう無い。俺が独占したいのはチビだけ」
「…うん。ねえコー、私たちまだまだお互い知らないことが沢山あるよね。この先ずっと一緒に生きていくのなら…いつか全部教えてくれる?」
2年前よりさらに美しくなった白皙の美貌には、少女の面影を残しながらもぐっと大人っぽくなってコハクを狂わせる要素を全て備え、鮮やかなグリーンの瞳に映るコハクの自分自身の顔はラスに嫌われはしないかという不安に捕らわれた表情をしていた。
「…俺はチビのことぜーんぶ知ってるし。チビは俺のこと…あんま知らねえよな。話してねえし、実際話したくないことばっかりだ。ホワイトストーン王国のこととか…ローズマリーと別れた後とか…」
「私、その話を聴けば絶対怒ると思うの。でも知らないよりはまし。知ったってコーのこと嫌いにならないから。ね?」
真摯に聴いてくれる姿勢のラスに胸が熱くなった。
「チビ…」
「ただいまコー。見て、花冠を作ったの。作るのに1時間もかかっちゃったからコーの分は無いよ」
ラスに触れていたいばかりのコハクはデスの手からラスを受け取って抱っこすると、額に額をこつんとぶつけた。
「いいの。俺はチビが初めて作った花冠を持ってるからさ」
「え?まだ持ってるの?すっごく下手だしまた作ってあげるから捨ててっ」
魔王城に向けて旅をしていた時にティアラから教えてもらって作った花冠をコハクにあげたことがあるが、コハクはそれに魔法を施して枯れずなおかつ壊れないようにして胸に埋めてしまっていた。
「だーめー。ここに大切にしまってるんだ。デス、サンキュな。お前それよく似合ってんぜ」
「……うん。じゃあ…」
「デス、ご飯一緒に食べようね。後で迎えに行くから」
ラスが手を振ると、ぎこちなく右手を上げて指先だけひらひらと振って出て行ったデスの仕草のバリエーションも増えてきて脚をばたばたさせて喜んでいると、コハクはソファに腰かけてラスの首に顔を埋めた。
「チビ…怒ってるか?」
「どうして?怒ってなんかないよ、私頭悪いから難しいお話が苦手なだけ」
「俺は…ローズマリーと一時男と女の関係にあった。お師匠のことは大切だったけど…前にも言ったけどあれは独占欲なんだ。今はもう無い。俺が独占したいのはチビだけ」
「…うん。ねえコー、私たちまだまだお互い知らないことが沢山あるよね。この先ずっと一緒に生きていくのなら…いつか全部教えてくれる?」
2年前よりさらに美しくなった白皙の美貌には、少女の面影を残しながらもぐっと大人っぽくなってコハクを狂わせる要素を全て備え、鮮やかなグリーンの瞳に映るコハクの自分自身の顔はラスに嫌われはしないかという不安に捕らわれた表情をしていた。
「…俺はチビのことぜーんぶ知ってるし。チビは俺のこと…あんま知らねえよな。話してねえし、実際話したくないことばっかりだ。ホワイトストーン王国のこととか…ローズマリーと別れた後とか…」
「私、その話を聴けば絶対怒ると思うの。でも知らないよりはまし。知ったってコーのこと嫌いにならないから。ね?」
真摯に聴いてくれる姿勢のラスに胸が熱くなった。