魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
結局ティアラはほとんど言葉を発さないまま晩餐会はお開きとなり、1度コハクの膝から降りたラスがずっと腹に手をあてていることに気付いたフォーンは、最も美しい王女として有名なラスになんとか取り入ろうと声をかけてきた。
「どうしました?体調でも…」
「ううん、お腹に赤ちゃんが居るから大切にしてるだけ」
「なんと…!結婚前からそのように破廉恥な…!」
「うっせえハゲが。お前と違って俺は優良なDNA持ちなんだから生まれてくるベビーはハゲにもならねえしチビにもならねえよ」
まさに悪口雑言。
早口でまくし立てたため、何を言われているのかわからずにきょとんとしてしまったフォーンに向かって魔王はフォーンに顔を寄せて憎たらしい笑みを浮かべるとさらに追い打ちをかけた。
「うっせえ、ハゲが。お前と違って、俺は優良なDNAもちなんだから、生まれてくるベビーは、ハゲにもならねえし、チビにもならねえよ」
「…!お、同じことを2度も言ったな?!しかもゆっくりと!いくらラス王女の婚約者とはいえ許さん!」
「へえ、何してくれるのかなー、俺を殺せそうか?ああ?」
赤い瞳と目が合うだけでぐらりと身体が傾いだフォーンは底知れない恐怖を感じ、身体が勝手に後ずさると無表情のティアラに引きつった笑みを浮かべた。
「私とティアラの間にもいずれ可愛らしい子供ができるでしょう。私は婚前でも構いませんが」
「…冗談でも笑えません」
ようやくティアラが話したと思ったら拒絶の言葉で、フォーンはそこでひとり孤立状態になっていることに気付き、小さな舌打ちをした。
「ティアラ、今夜は私の部屋に来ませんか?私たちは結婚を約束した仲なのだから…」
「ティアラ、部屋まで僕が案内します。お手を」
リロイの手を選んで差し伸べると、その手を取ったリロイはフォーンに見向きもせず食卓の間を出て行き、またフォーンの口髭が震えた。
「どいつもこいつも私を馬鹿にして…!」
「だってお前卑小じゃん。ちっせえくせにおっきく見せようとしてるけど、ちっせえのが余計に目立ってるだけだぜ」
「貴様!」
腰に下げた剣の鞘に手をかけたフォーンににたりと笑ったコハクが人差し指をフォーンに向けた時、ラスがくしゅんとくしゃみをした。
「大変だ!チビ、早く部屋に戻ろう!」
フォーン、置き去り。
「どうしました?体調でも…」
「ううん、お腹に赤ちゃんが居るから大切にしてるだけ」
「なんと…!結婚前からそのように破廉恥な…!」
「うっせえハゲが。お前と違って俺は優良なDNA持ちなんだから生まれてくるベビーはハゲにもならねえしチビにもならねえよ」
まさに悪口雑言。
早口でまくし立てたため、何を言われているのかわからずにきょとんとしてしまったフォーンに向かって魔王はフォーンに顔を寄せて憎たらしい笑みを浮かべるとさらに追い打ちをかけた。
「うっせえ、ハゲが。お前と違って、俺は優良なDNAもちなんだから、生まれてくるベビーは、ハゲにもならねえし、チビにもならねえよ」
「…!お、同じことを2度も言ったな?!しかもゆっくりと!いくらラス王女の婚約者とはいえ許さん!」
「へえ、何してくれるのかなー、俺を殺せそうか?ああ?」
赤い瞳と目が合うだけでぐらりと身体が傾いだフォーンは底知れない恐怖を感じ、身体が勝手に後ずさると無表情のティアラに引きつった笑みを浮かべた。
「私とティアラの間にもいずれ可愛らしい子供ができるでしょう。私は婚前でも構いませんが」
「…冗談でも笑えません」
ようやくティアラが話したと思ったら拒絶の言葉で、フォーンはそこでひとり孤立状態になっていることに気付き、小さな舌打ちをした。
「ティアラ、今夜は私の部屋に来ませんか?私たちは結婚を約束した仲なのだから…」
「ティアラ、部屋まで僕が案内します。お手を」
リロイの手を選んで差し伸べると、その手を取ったリロイはフォーンに見向きもせず食卓の間を出て行き、またフォーンの口髭が震えた。
「どいつもこいつも私を馬鹿にして…!」
「だってお前卑小じゃん。ちっせえくせにおっきく見せようとしてるけど、ちっせえのが余計に目立ってるだけだぜ」
「貴様!」
腰に下げた剣の鞘に手をかけたフォーンににたりと笑ったコハクが人差し指をフォーンに向けた時、ラスがくしゅんとくしゃみをした。
「大変だ!チビ、早く部屋に戻ろう!」
フォーン、置き去り。