魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
翌朝、魔王は得意満面で上半身裸のまま鏡に背を向けてその“証”を見てにやにやしていた。
「コー、痛くないの?爪を立てるって…そういう意味だったんだね」
「おお?チビ…わかってきたじゃん。いやあ…イイ!良かった!またリクエストしても…」
「やだ。コーのヘンタイ」
“爪を立てる”の意味を理解したラスが頬を染めてベッドの中に潜ると、萌え萌えになったコハクは指をわきわきさせながら完全に色ぼけモードに突入しようとしていた。
「俺の可愛い天使ちゃーん、今からも1回…」
「やだっ」
「教えたろ?イヤよイヤよも好きのうち…」
「ヘンタイっ」
「誉め言葉をありがとう!じゃあ行きますよー」
鼻息荒くにじり寄ろうとしたのだが…限りなく小さなノックの音が聴こえて、ラスがずぼっと顔を出してガウンを羽織り、コハクの隣を擦り抜けて、がっかり。
「デスっ」
「………ただいま…」
「お帰りなさい。フルーツあるよ、食べる?」
弟ができた気分のラスは、グラスに盛り合わせたフルーツをデスに手渡して頭を撫でた。
「ちゃんとお仕事できた?」
「………うん。…胸を張って…」
「いい子いい子。ねえ、今日は街をお散歩しよっか。ここは日差し強くないからローブ脱いで日傘も置いて出よ?コー、いいよね?」
「俺も行くし!」
ブルーベリーを口に入れてもぐもぐしていたデスは、ラスがきらきらした瞳で見つめてくるので断りきれず、こくんと頷いた。
「よかった!それにね、リロイとティアラが進展しそうなの!後でゆっくりお話ししてあげるね」
ラスに構ってもらえてふわっと笑ったデスの笑顔に見惚れてしまうと、目敏くそれを察知した魔王はラスを抱っこして唇を尖らせた。
「今見惚れたな?俺もあんな感じで笑ってやろうか?」
「………魔王…いつもにやにやしてる…」
「俺だってお前みたく笑えるし!女が俺の笑顔見たらぜってぇ惚れるし!あっ、チビにしか笑顔見せねえから!」
「コー、お腹減った。みんなとご飯食べよ。デスもおいで」
――デスはラスの腹にじっと視線を注ぐと順調かどうか目視してまた微笑した。
助けた命は無事にすくすく育っている。
この腕に抱ける日が来るのだと思うと、ちょっとだけ胸があたたかくなった。
「コー、痛くないの?爪を立てるって…そういう意味だったんだね」
「おお?チビ…わかってきたじゃん。いやあ…イイ!良かった!またリクエストしても…」
「やだ。コーのヘンタイ」
“爪を立てる”の意味を理解したラスが頬を染めてベッドの中に潜ると、萌え萌えになったコハクは指をわきわきさせながら完全に色ぼけモードに突入しようとしていた。
「俺の可愛い天使ちゃーん、今からも1回…」
「やだっ」
「教えたろ?イヤよイヤよも好きのうち…」
「ヘンタイっ」
「誉め言葉をありがとう!じゃあ行きますよー」
鼻息荒くにじり寄ろうとしたのだが…限りなく小さなノックの音が聴こえて、ラスがずぼっと顔を出してガウンを羽織り、コハクの隣を擦り抜けて、がっかり。
「デスっ」
「………ただいま…」
「お帰りなさい。フルーツあるよ、食べる?」
弟ができた気分のラスは、グラスに盛り合わせたフルーツをデスに手渡して頭を撫でた。
「ちゃんとお仕事できた?」
「………うん。…胸を張って…」
「いい子いい子。ねえ、今日は街をお散歩しよっか。ここは日差し強くないからローブ脱いで日傘も置いて出よ?コー、いいよね?」
「俺も行くし!」
ブルーベリーを口に入れてもぐもぐしていたデスは、ラスがきらきらした瞳で見つめてくるので断りきれず、こくんと頷いた。
「よかった!それにね、リロイとティアラが進展しそうなの!後でゆっくりお話ししてあげるね」
ラスに構ってもらえてふわっと笑ったデスの笑顔に見惚れてしまうと、目敏くそれを察知した魔王はラスを抱っこして唇を尖らせた。
「今見惚れたな?俺もあんな感じで笑ってやろうか?」
「………魔王…いつもにやにやしてる…」
「俺だってお前みたく笑えるし!女が俺の笑顔見たらぜってぇ惚れるし!あっ、チビにしか笑顔見せねえから!」
「コー、お腹減った。みんなとご飯食べよ。デスもおいで」
――デスはラスの腹にじっと視線を注ぐと順調かどうか目視してまた微笑した。
助けた命は無事にすくすく育っている。
この腕に抱ける日が来るのだと思うと、ちょっとだけ胸があたたかくなった。