魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
「うーん…」
シルフィードがラスの胸に抱き着いて頬ずりしているヒキガエルを見つめつつずっと唸っているので、ウンディーネが小声で理由を問うた。
「あのヒキガエルがどうしたの?」
「なんか見たことあるのよねー…」
「こらヒキガエル!てめえ小動物の分際でチビの胸を触るなんざ俺が許さねえからな!」
人間だけにではなく小動物にまでやきもちを妬くコハクは置いておいて、シルフィードが右手の親指と人差し指で円を作ってヒキガエルを覗くと…
「きゃはははは!私あいつ見たことあるし!」
急に腹を抱えて爆笑し、よろけながらもコハクに抱っこされているラスの前に立つとヒキガエルを手にして地面に置いた。
「おチビさん、心強い仲間ができたわよ」
「え?」
――シルフィードが唇に人差し指をあてて何かを唱えると、ヒキガエルの身体が光りだし、ラスが声を上げた。
「ヒキガエルさんが…!」
「こいつ…呪いをかけられてたのか」
ぐんぐん身体が伸び、すらりと伸びる長い手足、ブラウンの短く刈り込んだ髪と瞳…それに頭には小さな王冠が。
なかなか整った顔をした男は、ヒキガエルに変えられていたのだ。
「お、俺…思い出した…!イタズラばっかりして城の庭の花を剣で荒らしてたら女の声が聴こえて…」
「それは私よ。花の乙女たちの悲鳴を聴いて見に行ってみたらあなたが暴れてたの。それで私が怒ってあなたをヒキガエルにして罰として精霊界に連れてきたのよ」
「ヒキガエルさん…じゃなかった。ねえ、あなたのお名前はなんていうの?」
ラスがヒキガエル…もとい人間のどこかの国の王子に興味を持ってしまい、苦虫を噛み潰したように顔をしかめていたコハクが指を鳴らすとその手に真っ黒なマントが現れ、男に投げた。
「みっともねえモンをチビに見せるんじゃねえよ。それになあ、チビは俺のもん…」
「ねえ、お名前はっ?」
「…」
こういう時のラスは聴く耳持たずなのでコハクが盛大にため息をつき、男が自身も裸だったことに気付かなかったらしくマントで身体を包むと顔を赤らめて答えた。
「…アンドリュー」
まさかのライバル登場。
シルフィードがラスの胸に抱き着いて頬ずりしているヒキガエルを見つめつつずっと唸っているので、ウンディーネが小声で理由を問うた。
「あのヒキガエルがどうしたの?」
「なんか見たことあるのよねー…」
「こらヒキガエル!てめえ小動物の分際でチビの胸を触るなんざ俺が許さねえからな!」
人間だけにではなく小動物にまでやきもちを妬くコハクは置いておいて、シルフィードが右手の親指と人差し指で円を作ってヒキガエルを覗くと…
「きゃはははは!私あいつ見たことあるし!」
急に腹を抱えて爆笑し、よろけながらもコハクに抱っこされているラスの前に立つとヒキガエルを手にして地面に置いた。
「おチビさん、心強い仲間ができたわよ」
「え?」
――シルフィードが唇に人差し指をあてて何かを唱えると、ヒキガエルの身体が光りだし、ラスが声を上げた。
「ヒキガエルさんが…!」
「こいつ…呪いをかけられてたのか」
ぐんぐん身体が伸び、すらりと伸びる長い手足、ブラウンの短く刈り込んだ髪と瞳…それに頭には小さな王冠が。
なかなか整った顔をした男は、ヒキガエルに変えられていたのだ。
「お、俺…思い出した…!イタズラばっかりして城の庭の花を剣で荒らしてたら女の声が聴こえて…」
「それは私よ。花の乙女たちの悲鳴を聴いて見に行ってみたらあなたが暴れてたの。それで私が怒ってあなたをヒキガエルにして罰として精霊界に連れてきたのよ」
「ヒキガエルさん…じゃなかった。ねえ、あなたのお名前はなんていうの?」
ラスがヒキガエル…もとい人間のどこかの国の王子に興味を持ってしまい、苦虫を噛み潰したように顔をしかめていたコハクが指を鳴らすとその手に真っ黒なマントが現れ、男に投げた。
「みっともねえモンをチビに見せるんじゃねえよ。それになあ、チビは俺のもん…」
「ねえ、お名前はっ?」
「…」
こういう時のラスは聴く耳持たずなのでコハクが盛大にため息をつき、男が自身も裸だったことに気付かなかったらしくマントで身体を包むと顔を赤らめて答えた。
「…アンドリュー」
まさかのライバル登場。