魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
魔王からストーカー行為をされていることも知らず、ラスは火山に向かってずんずん突き進んでいた。
…だが雷は怖い。
だけど、コハクと会えて勇気が漲っていて、向かうところ敵なしの気分になったのも確かだ。
「ラス、ラスってば!」
アンドリューから手を引っ張られてようやく上の空から解放されて立ち止まると、少し高い位置にある困り顔を見上げた。
「早く行かなきゃ。早くコーの所に戻りたいから行こ?」
16歳の頃にはすでに美少女として名高かったラスは2年を経て女の色香が増してさらに美しくなり、アンドリューをどぎまぎさせた。
「でもさっきは火山を見て怖がってたよね?不安があるなら俺に話してみてよ」
「うん…。あのね、ちょっとだけ…ちょっとだけ雷が怖いの。普段はね、コーに抱っこしてもらって寝てるから怖くないんだけど…」
あっけらかんとなんとも妄想が膨らむことを言ってのけると普通サイズにしてもらったウサギのふさふさの耳を撫でながら俯いた。
「でもあの火山は火山雷がすごいしこの地図だと城は中腹にあるよ。ラス…大丈夫?」
「だ、大丈夫!コーに会えるまで2年かかったの。早くまた前みたいにずっと傍に居て欲しいから頑張る!アンドリューさん、ウサギさんリスさんインコさん、よろしくね!」
「ラス、任せて!僕たちがあの山まで導いてあげるから!」
真っ赤な瞳のウサギがラスに顔を寄せて頬ずりし、インコが翼を広げて飛ぶと頭上をぐるぐる旋回した。
「ラス、あっちだよ!人間の脚だとすぐだよ!」
「うん、頑張る!」
ごろごろといやな音が絶えず聴こえる。
アンドリューは健気にも意地を張って不安を消し去ろうとするラスを守るために剣の柄に手を添えながら獣道とも言える道を進んでいた。
「こんな危険なことを…ラスはあの真っ黒な男を愛してるんだね」
「うん、愛してるの。コーはとっても優しいし強いし面白いんだよ。瞳も赤くてとっても綺麗でしょ?私の宝物なの。それでね」
ラスのコハク自慢が始まり、アンドリューたちが微笑みに包まれる。
――そして魔王は、水鏡の前で爆発しそうになっていた。
…だが雷は怖い。
だけど、コハクと会えて勇気が漲っていて、向かうところ敵なしの気分になったのも確かだ。
「ラス、ラスってば!」
アンドリューから手を引っ張られてようやく上の空から解放されて立ち止まると、少し高い位置にある困り顔を見上げた。
「早く行かなきゃ。早くコーの所に戻りたいから行こ?」
16歳の頃にはすでに美少女として名高かったラスは2年を経て女の色香が増してさらに美しくなり、アンドリューをどぎまぎさせた。
「でもさっきは火山を見て怖がってたよね?不安があるなら俺に話してみてよ」
「うん…。あのね、ちょっとだけ…ちょっとだけ雷が怖いの。普段はね、コーに抱っこしてもらって寝てるから怖くないんだけど…」
あっけらかんとなんとも妄想が膨らむことを言ってのけると普通サイズにしてもらったウサギのふさふさの耳を撫でながら俯いた。
「でもあの火山は火山雷がすごいしこの地図だと城は中腹にあるよ。ラス…大丈夫?」
「だ、大丈夫!コーに会えるまで2年かかったの。早くまた前みたいにずっと傍に居て欲しいから頑張る!アンドリューさん、ウサギさんリスさんインコさん、よろしくね!」
「ラス、任せて!僕たちがあの山まで導いてあげるから!」
真っ赤な瞳のウサギがラスに顔を寄せて頬ずりし、インコが翼を広げて飛ぶと頭上をぐるぐる旋回した。
「ラス、あっちだよ!人間の脚だとすぐだよ!」
「うん、頑張る!」
ごろごろといやな音が絶えず聴こえる。
アンドリューは健気にも意地を張って不安を消し去ろうとするラスを守るために剣の柄に手を添えながら獣道とも言える道を進んでいた。
「こんな危険なことを…ラスはあの真っ黒な男を愛してるんだね」
「うん、愛してるの。コーはとっても優しいし強いし面白いんだよ。瞳も赤くてとっても綺麗でしょ?私の宝物なの。それでね」
ラスのコハク自慢が始まり、アンドリューたちが微笑みに包まれる。
――そして魔王は、水鏡の前で爆発しそうになっていた。