魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
大きな口を開けて迫ってくる黒いドラゴンの前に立ち、ぞろりと生える鋭い牙の1本1本が鮮明に見えた。
「ラス!」
逃げればいいものをアンドリューはラスの手を握って離れず、ドラゴンライダーたちが暴れるドラゴンに槍を向けて突き刺そうとした時――
「きゃっ!」
急にラスの身体が黄金色に白光し、全員が目を庇った。
ラスも何が起きているのかわからなかったのだが首元があたたかい感じがして見下ろすと…白光しているのは、首に下げていたゴールドストーンだった。
魔を退ける聖石――
そしてドレスの下の太股にはブルーストーン入りの短剣…
いわばラスは最強装備だ。
今まで猪突猛進でラスに襲い掛かろうとしていたドラゴンが急ブレーキをかけて立ち止まり、それでも前脚を何度もかいて興奮していた。
硫黄の匂いのする鼻息と、口の隙間から洩れる白い煙…
ドラゴンライダーたちが寄ってたかってドラゴンを抑えつけ、何かの液体が入った小瓶を鼻先に近づけると、ドラゴンは金色の瞳をとろんとさせ、地響きと共に倒れ込んだ。
「どうしちゃったんだろね」
ラスが倒れたドラゴンの鼻先で座り込んで固い鱗を撫でていると、全員フル装備のドラゴンライターたちがようやくラスの存在に気が付き、また口々に囁き始めた。
「女だ…それに…人間…!?」
「?女の子が居るのが変なのかな?」
「ラス…ドラゴンライダーの村には女は居ないんだ。ドラゴンは女の肉が大好物だから、彼らの奥さんや子供たちは違う場所で生活してるんだよ」
「へえ、そうなんだ。ねえアンドリュー、もう1回お願いしてみようよ」
ラスたちがひそひそと言葉を交わしていると、やはりラスのような綺麗で可愛らしい女を見たことがなかったドラゴンライダーたちは咳払いしながらラスににじり寄った。
「先ほどはすまなかった。その…何か話があるなら中へ入ってくれ。うちのドラゴンが迷惑をかけたしお礼もしたい」
「わ、ほんとに?ありがとう、お願いしたいことがあるんです!」
逃げていたウサギ、リス、インコが戻って来て彼らを抱っこすると、ラスは女人禁制のドラゴンライダーの村に入ることを許された。
「ラス!」
逃げればいいものをアンドリューはラスの手を握って離れず、ドラゴンライダーたちが暴れるドラゴンに槍を向けて突き刺そうとした時――
「きゃっ!」
急にラスの身体が黄金色に白光し、全員が目を庇った。
ラスも何が起きているのかわからなかったのだが首元があたたかい感じがして見下ろすと…白光しているのは、首に下げていたゴールドストーンだった。
魔を退ける聖石――
そしてドレスの下の太股にはブルーストーン入りの短剣…
いわばラスは最強装備だ。
今まで猪突猛進でラスに襲い掛かろうとしていたドラゴンが急ブレーキをかけて立ち止まり、それでも前脚を何度もかいて興奮していた。
硫黄の匂いのする鼻息と、口の隙間から洩れる白い煙…
ドラゴンライダーたちが寄ってたかってドラゴンを抑えつけ、何かの液体が入った小瓶を鼻先に近づけると、ドラゴンは金色の瞳をとろんとさせ、地響きと共に倒れ込んだ。
「どうしちゃったんだろね」
ラスが倒れたドラゴンの鼻先で座り込んで固い鱗を撫でていると、全員フル装備のドラゴンライターたちがようやくラスの存在に気が付き、また口々に囁き始めた。
「女だ…それに…人間…!?」
「?女の子が居るのが変なのかな?」
「ラス…ドラゴンライダーの村には女は居ないんだ。ドラゴンは女の肉が大好物だから、彼らの奥さんや子供たちは違う場所で生活してるんだよ」
「へえ、そうなんだ。ねえアンドリュー、もう1回お願いしてみようよ」
ラスたちがひそひそと言葉を交わしていると、やはりラスのような綺麗で可愛らしい女を見たことがなかったドラゴンライダーたちは咳払いしながらラスににじり寄った。
「先ほどはすまなかった。その…何か話があるなら中へ入ってくれ。うちのドラゴンが迷惑をかけたしお礼もしたい」
「わ、ほんとに?ありがとう、お願いしたいことがあるんです!」
逃げていたウサギ、リス、インコが戻って来て彼らを抱っこすると、ラスは女人禁制のドラゴンライダーの村に入ることを許された。