魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
「あぁーーっ、もうチビの奴…!冷や冷やさせやがって!」
水が球体となって浮かび、そのさざ波の中でラスが黒いドラゴンに襲われそうになった光景はコハクと四精霊に冷や汗をかかせていた。
「あっぶな…。サラマンダー、やっぱりあんたの試練は厳しすぎるんじゃ…」
「心の在り様を試している。あれしきの試練に勝つことができないのであれば、理を捻じ曲げてまで魔王を人間界に戻す必要はない」
「そんなこと言ったっておチビさんをここに送り込んだのは神よ?あの子…神に声が届くまで祈るなんて……ちょっとコハク、にやにやすんのやめなさいよ」
水鏡の前で猛獣のように行ったり来たりを繰り返していたコハクは、村に招き入れられたラスから視線を一瞬たりとも外さずに…にやついていた。
「イイ女になったなあ…。危なっかしいのは相変わらずだけど2年待ったのは正解だった!」
「さも計算通り!みたいな言い方してるけどその傷が癒えるまで2年かかったんだからね。そしてあと20年は復活できないところを私たちが手助けしてやってるのよ。わかってる?」
「ああ、わかってる。本当に助かったよ、サンキュ」
人間界に召喚してくれるのはもうコハクだけ。
だから彼らはいつもコハクの動向に注目し、見守っていたからこそあの時コハクが刺された時すぐに助けに行けた。
もし気付けなかったら…自分たちの存在意義も無くなっていたかもしれない。
「持ちつ持たれつよ。面白いことには絶対呼び出してもらうんだから」
「わかってるって」
ウンディーネとシルフィードがコハクの左右の腕に絡み付き、これがラスだったらコーフンしまくって色ぼけ発言をしていただろうが、魔王は冷静だった。
…が。
「このチビ娘…美味そうだな。噛みついてみたい」
「ああ!?お前今なんつった!?俺もまだ噛みついたことねえのにふざけんなよ丸焼きにして食うぞ!」
魔王はさらっとヘンタイ発言をしながら、同じように水鏡に映るにこにこ顔のラスを見つめて壁にもたれ掛かっているサラマンダーに詰め寄った。
相変わらずの心の狭さ、健在。
水が球体となって浮かび、そのさざ波の中でラスが黒いドラゴンに襲われそうになった光景はコハクと四精霊に冷や汗をかかせていた。
「あっぶな…。サラマンダー、やっぱりあんたの試練は厳しすぎるんじゃ…」
「心の在り様を試している。あれしきの試練に勝つことができないのであれば、理を捻じ曲げてまで魔王を人間界に戻す必要はない」
「そんなこと言ったっておチビさんをここに送り込んだのは神よ?あの子…神に声が届くまで祈るなんて……ちょっとコハク、にやにやすんのやめなさいよ」
水鏡の前で猛獣のように行ったり来たりを繰り返していたコハクは、村に招き入れられたラスから視線を一瞬たりとも外さずに…にやついていた。
「イイ女になったなあ…。危なっかしいのは相変わらずだけど2年待ったのは正解だった!」
「さも計算通り!みたいな言い方してるけどその傷が癒えるまで2年かかったんだからね。そしてあと20年は復活できないところを私たちが手助けしてやってるのよ。わかってる?」
「ああ、わかってる。本当に助かったよ、サンキュ」
人間界に召喚してくれるのはもうコハクだけ。
だから彼らはいつもコハクの動向に注目し、見守っていたからこそあの時コハクが刺された時すぐに助けに行けた。
もし気付けなかったら…自分たちの存在意義も無くなっていたかもしれない。
「持ちつ持たれつよ。面白いことには絶対呼び出してもらうんだから」
「わかってるって」
ウンディーネとシルフィードがコハクの左右の腕に絡み付き、これがラスだったらコーフンしまくって色ぼけ発言をしていただろうが、魔王は冷静だった。
…が。
「このチビ娘…美味そうだな。噛みついてみたい」
「ああ!?お前今なんつった!?俺もまだ噛みついたことねえのにふざけんなよ丸焼きにして食うぞ!」
魔王はさらっとヘンタイ発言をしながら、同じように水鏡に映るにこにこ顔のラスを見つめて壁にもたれ掛かっているサラマンダーに詰め寄った。
相変わらずの心の狭さ、健在。