魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
どこを見ても男だらけ。
ドラゴンライダーたちは全員フル装備で見える部分は目だけで、そして皆がラスに注目していた。
「硫黄の匂いがすごいね」
「うん、それにあちこちにドラゴンが…」
赤、黄、緑…様々な色のドラゴンが道端に座り込んでリラックスしていて、襲ってくる気配はない。
だが先ほどの黒いドラゴンは大暴れしたのでラスが隣を歩くドラゴンライダーを歩きながらじっと見上げると、男はどぎまぎしながら早口で答えた。
「ドラゴンとライダーは魂で絆を結ぶ。どちらかが死なない限りは絆を結んだ者の命令しか聞かない。あの黒いドラゴンにはまだ契約者が居ない。捕まえて飼い馴らしている段階なんだ」
「へえ。本当は凶暴なの?」
「黒のドラゴンは本来凶暴だが、あいつはあんなに暴れる奴じゃないのに…。長老、連れて来ました」
ラスたちが通されたのは村の1番奥にある家で、中には鎧を脱いだ若々しい男が座っていた。
長老というからには年配の老人を想像していたラスは、まだ20代と思しき目の吊った男に催促されて2人掛けのソファに座ると金の短髪に見入った。
「この村に女を入れたのは君がはじめてだ。あのドラゴンを大人しくさせたと聞いたが…怖い思いをさせて申し訳なかった」
長老が頭を下げるとラスも同じように頭を下げて、腕に抱いているウサギの背を撫でた。
「怖くはなかったけど…後で会いに行ってもいいですか?あとお願いが…」
「今日はゆっくりなさって下さい。そのお願いとやらは明日聴きます。あのドラゴンは隣の小屋に居ますが危ないのでひとりで行かないで下さい」
「アンドリューよかったね、泊めてもらえるみたい。ね、会いに行こ」
ドラゴンとは本来凶暴な生き物でなるべくなら会いに行きたくなかったのだがラスがきらきらした瞳で見つめてくるので、仕方なく腰を上げるとウサギたちはそれを固辞した。
「ぼ、僕たちはここに居るから!」
「うん、じゃあ行って来るね」
ラスの一挙手一投足に注目が集まり、ドラゴンライダーたちがぞろぞろとついて来る。
そして皆で件のドラゴンの小屋へと入った。
ドラゴンライダーたちは全員フル装備で見える部分は目だけで、そして皆がラスに注目していた。
「硫黄の匂いがすごいね」
「うん、それにあちこちにドラゴンが…」
赤、黄、緑…様々な色のドラゴンが道端に座り込んでリラックスしていて、襲ってくる気配はない。
だが先ほどの黒いドラゴンは大暴れしたのでラスが隣を歩くドラゴンライダーを歩きながらじっと見上げると、男はどぎまぎしながら早口で答えた。
「ドラゴンとライダーは魂で絆を結ぶ。どちらかが死なない限りは絆を結んだ者の命令しか聞かない。あの黒いドラゴンにはまだ契約者が居ない。捕まえて飼い馴らしている段階なんだ」
「へえ。本当は凶暴なの?」
「黒のドラゴンは本来凶暴だが、あいつはあんなに暴れる奴じゃないのに…。長老、連れて来ました」
ラスたちが通されたのは村の1番奥にある家で、中には鎧を脱いだ若々しい男が座っていた。
長老というからには年配の老人を想像していたラスは、まだ20代と思しき目の吊った男に催促されて2人掛けのソファに座ると金の短髪に見入った。
「この村に女を入れたのは君がはじめてだ。あのドラゴンを大人しくさせたと聞いたが…怖い思いをさせて申し訳なかった」
長老が頭を下げるとラスも同じように頭を下げて、腕に抱いているウサギの背を撫でた。
「怖くはなかったけど…後で会いに行ってもいいですか?あとお願いが…」
「今日はゆっくりなさって下さい。そのお願いとやらは明日聴きます。あのドラゴンは隣の小屋に居ますが危ないのでひとりで行かないで下さい」
「アンドリューよかったね、泊めてもらえるみたい。ね、会いに行こ」
ドラゴンとは本来凶暴な生き物でなるべくなら会いに行きたくなかったのだがラスがきらきらした瞳で見つめてくるので、仕方なく腰を上げるとウサギたちはそれを固辞した。
「ぼ、僕たちはここに居るから!」
「うん、じゃあ行って来るね」
ラスの一挙手一投足に注目が集まり、ドラゴンライダーたちがぞろぞろとついて来る。
そして皆で件のドラゴンの小屋へと入った。