魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
隣の小屋へ移動すると、例の暴れていた黒いドラゴンは身体を横たえて眠っていた。
が、鼻からは白い息が出て硫黄の匂いが立ち込める。
ラスは怖がりもせずに前へ回り込むとドラゴンライダーとアンドリューたちを冷や冷やさせた。
「ラス、危ないから…」
「私は大丈夫。このネックレスが私を守ってくれるから」
そして鋭い牙が見える口のすぐ近くで座ると、こともあろうかその牙を撫でた。
「危ないぞ、起きたらまた暴れ出す。今は薬を嗅がせて眠らせるのが最善なんだ」
「何が理由で暴れているの?」
「わからない。今まで大人しかったのに急に暴れ出したんだ。…まずい、起きるぞ!」
ドラゴンの瞳がぱちっと開き、ラスを認識するとがばっと起き上がってまた興奮したように前脚をかいた。
「大丈夫だよ、どうしたの?どこか痛いの?話せる?」
「ぎゃぉぉ!」
「ラス!離れて!」
だがラスは動かず、ドラゴンもラスを攻撃せずに周りで槍を身構えているドラゴンライダーたちに向かって吠えると、今度はラスに向かって大口を開けた。
「ラス!」
「大丈夫。ちょっと黙ってて」
ドラゴンの大きな口はラスを丸飲みできるほど大きく、しきりに口を開けてラスににじり寄るドラゴンはやはり何かを訴えているように見える。
そんなドラゴンの口のすぐ傍で座ったままのラスはドラゴンの鼻をくすぐり、喉の奥に見える炎を恐れもせずに頭を突っ込むようにして口の中を覗き込んだ。
まだライダーと絆を結んでもいない黒いドラゴンがいつ口を閉じてラスを食べてしまってもおかしくない状況に色めき立ったが、ドラゴンは大人しくしていて、ラスはドラゴンの舌を踏んで四つん這いになりながら中へと入った。
「ここに何かあるよ!」
「なに!?」
ドラゴンの上あごに針のようなものが刺さっていて、それを引っ張るとドラゴンが痛そうな声を上げ、ラスは安心させるように声をかけた。
「大丈夫だよ、今抜いてあげるからね」
そして力を込めて引き抜くと、ドラゴンが犬のように尻尾を振って喜んだ。
が、鼻からは白い息が出て硫黄の匂いが立ち込める。
ラスは怖がりもせずに前へ回り込むとドラゴンライダーとアンドリューたちを冷や冷やさせた。
「ラス、危ないから…」
「私は大丈夫。このネックレスが私を守ってくれるから」
そして鋭い牙が見える口のすぐ近くで座ると、こともあろうかその牙を撫でた。
「危ないぞ、起きたらまた暴れ出す。今は薬を嗅がせて眠らせるのが最善なんだ」
「何が理由で暴れているの?」
「わからない。今まで大人しかったのに急に暴れ出したんだ。…まずい、起きるぞ!」
ドラゴンの瞳がぱちっと開き、ラスを認識するとがばっと起き上がってまた興奮したように前脚をかいた。
「大丈夫だよ、どうしたの?どこか痛いの?話せる?」
「ぎゃぉぉ!」
「ラス!離れて!」
だがラスは動かず、ドラゴンもラスを攻撃せずに周りで槍を身構えているドラゴンライダーたちに向かって吠えると、今度はラスに向かって大口を開けた。
「ラス!」
「大丈夫。ちょっと黙ってて」
ドラゴンの大きな口はラスを丸飲みできるほど大きく、しきりに口を開けてラスににじり寄るドラゴンはやはり何かを訴えているように見える。
そんなドラゴンの口のすぐ傍で座ったままのラスはドラゴンの鼻をくすぐり、喉の奥に見える炎を恐れもせずに頭を突っ込むようにして口の中を覗き込んだ。
まだライダーと絆を結んでもいない黒いドラゴンがいつ口を閉じてラスを食べてしまってもおかしくない状況に色めき立ったが、ドラゴンは大人しくしていて、ラスはドラゴンの舌を踏んで四つん這いになりながら中へと入った。
「ここに何かあるよ!」
「なに!?」
ドラゴンの上あごに針のようなものが刺さっていて、それを引っ張るとドラゴンが痛そうな声を上げ、ラスは安心させるように声をかけた。
「大丈夫だよ、今抜いてあげるからね」
そして力を込めて引き抜くと、ドラゴンが犬のように尻尾を振って喜んだ。