ラブハンター☆
次々沸いて来る疑問。考え出すとそれは全部太陽のことばかり。
何でこんなに気になるのか。
-それもこれも太陽があんなこと言うからだよ…-
見透かすような太陽の視線から逃れるかのようにグラスのウーロン茶を一気にあける。
「ふーっ………」
何か急に暑くなってきた。脱ぎたい気分。
「太陽……」
「何?」
「…脱いでいい?」
「は?」
ギョッとする太陽の横で着ていたタンクトップに手を掛ける桜。一気に引き上げようとしたところを慌てて太陽が押さえ込む。
「待て!何で脱ぐの!?」
「何でって……暑いから?」
よく見ると頬がピンクに染まって目がトロ~ンと潤んでる。まさか………
「おいタケ!」
自分を呼ぶ太陽のただならぬ声に、ほうきと塵取りを持った武志が慌ててかけてくる。
「お前桜のウーロン茶に何入れた?」
「え?何も入れてないっすけど」
きょとんとした武志に向かってカウンター内に居たボーイが声を掛ける。
「タケ!まさか俺作ったウーロンハイ出さなかったか?」
「あ……」
一瞬で青ざめる武志。心当たりはあるらしい。
「ウーロンハイかよ。はー………」
「すんません!俺とんでもないことを……」
うろたえる武志に事の原因がわかった太陽は手を上げる。
「やっちまったもんはいいよ。でもコイツアルコール駄目なんだよなぁ」
桜は非常に酒癖が悪い。昔ふざけて飲ませて脱ぐわ絡むは泣くは笑うわで大変な目にあってから未成年てこともあるし、飲ませないようにしてきたのに……
太陽の腕の中では周り気にせずどうやって服を脱ぐか無邪気に体をくねらせてる桜。さてどうしたもんか。

