ラブラボ! ~恋は華麗な復讐ゲーム~
すると、そんな私の気持ちに気づいた雪美が、すかさず視線を鋭くする。



「ちょっと舞花、聞いてる?」



き、聞いてるわよ、ところどころは。



「まったく集中力が足りないんだから。まぁいいわ、続けるわよ」



そう言って、雪美はじょう舌にその先を続けた。



「と、まぁここまでだけでも十分すぎるわけだけれど、これだけじゃ終わらないのが、彼が星稜のキングと呼ばれ、絶対的なカリスマと呼ばれる所以なのよね」



はぁ。



「常に冷静沈着で温厚な人柄と洗練された立ち居振る舞い、そして長い外国育ちで培われた、徹底したレディファーストの虜になる異性も多数。甘い眼差しは、息が止まるほど魅惑的と評判で、中には、見つめられただけで失神した下級生もいるっていう話よ」



そこで私は、つい、吹き出してしまった。



「いくらなんでも、見つめられただけで失神なんて、そんな馬鹿な」



すると雪美は、こんなに力んだことは生まれて初めてじゃないかと思うぐらい強い力で、私の両肩をつかんだ。



「そうやって油断してると、簡単に足元すくわれちゃうわよ! 彼は本当に、女性なら一度は惹かれずにいられないような人なんだから!」



はいはい、せいぜい気をつけるわよ。



それにしても、ところどころ腑に落ちない気がするのよね。
< 10 / 22 >

この作品をシェア

pagetop