華麗なる偽装結婚
「社長、はっきり申し上げておきます。
私は会社のために、秘書として今回のお話をお引き受け致しました。
社長とはあくまでも偽装結婚。
私と社長がお互いに相手を夫婦として思いやる必要なんて全くございません。
私を女性として誉めたりお世辞を言ったりする事もしなくていいんです。
それ以上もそれ以下もないものなの」
………そうよ。
私が思うようにはあなたは私を見てはくれない。
そんなものが二人の間に漂えばあなたを困らせてしまうだけだわ。
私の気持ちは社長にとっては負担になるだけだもの。
感づかれてはならない。
自分を抑え切れなくなる前に、あなたが私を道具のように扱ってくれたらいい。