華麗なる偽装結婚
社長は手元の資料をカサカサと広げてジッと見ながら言った。
あれ…。
私、断ろうとしてたよね…?
……何だか、そんな気が起こらなくなってる。
………。
『うちの社長は、やり手の超イケメンだぜ』
数日前の達郎の声が頭によみがえる。
………。
まさか。
そんな。
私って、そんなにミーハーだったっけ!?
視線を資料に向けたままの佐倉社長をちら、と見る。
確かに。
何と言うか。
あり得ないくらいの、人を惹き付ける魔力を、この人は持ってる。