華麗なる偽装結婚


涙が溢れて前が見えない。


「………その、偽装ではない、本物の結婚の期間は……」


「え。……まさか、三ヶ月で逃げ出すつもり?

あり得ないね。

……死が…二人を別つまで、だよ。

牧師の言葉を聞いてなかったの?」


「怜!」


「おっと!」


私は彼の胸に飛び込んだ。

今朝、離れてからも一番帰りたかった場所。

あなたの側で一生を過ごしたい。
例え偽装でも、幸せだと感じた場所。

本物であったならこの上ない。





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