華麗なる偽装結婚
「…こちらこそ、すみませんな。
お取り込み中とは分からずに」
「いいえ、何も取り込んでなどいませんよ。
浜子地区の工事は順調ですか」
「ええ。予定よりも早く内装に取り掛かれそうですよ。
この図案にあります様に、タイプは七種類で…」
尾上社長が応接ソファーに腰掛けてテーブルに資料を広げた。
その時、彼女はそっと社長室を出て行った。
俺は資料を見ながら全然関係ない事を考えていた。
………悪ふざけが過ぎたかな…。