華麗なる偽装結婚
「あ、常磐専務?
あのさ、阿久津建築の接待に今から行ってくれる?
俺さ、急用が出来ちゃって」
「んっ…!くるし…!しゃちょ…!」
俺の胸に強く抱き締められてジタバタと彼女が暴れている。
「……ああ。株のね。
判断は任せるよ。阿久津については叔父の佐倉興業とは縁は無いよ、きっと。
…うん、シロだろう多分。
あ、それと俺の秘書もどうやら間違いなくシロだから。
探偵事務所はもういいや。
……うん。大丈夫。
叔父達の好きにはさせないさ。
え?急用?
ああ、俺さ結婚が決まったから。
今から色々決めに行くんだ。
…ああ!!もう!!大丈夫だって!!
帰ってから話すよ!
とりあえず料亭『柏』だから!
早く行ってよ。
あー、はいはい」