君のための嘘
ラルフはテーブルの上に30センチ四方の箱を置いた。


そして包装紙を外し、箱からチョコレートでコーティングされたホールケーキ出した。


「一応、今日は入籍記念日だからお祝いをしようともってね ケーキを買って来たんだ」


「でも、ラルフは好きじゃないのに……こんなに大きなケーキ……」


「余っても大丈夫だよ」


「えっ?」


「明日、美由紀たちを家に招待したんだ 安奈ちゃんはチョコレートケーキが好きだから出してあげればいい 夕方に来るから午前中は必要な物を買いに行こう 着替えてくるよ」


ラルフは自室に消えていった。


夏帆はキッチンに行き夕食の用意をした。


家政婦が用意したグラタンをオーブンに入れ、冷蔵から前菜を出してテーブルに並べる。


もちろんチョコレートケーキもテーブルに出したまま。


カジュアルなジーンズとオフホワイトのセーターでラルフが現れた。


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