君のための嘘
ラルフはまだ手にしていた携帯電話で侑弥に電話をかけた。
『もしもし?』
「休みのところすまない」
『いや、何かあったのか? 本家で会えると思っていたよ』
「夏帆ちゃんが家を出たんだ。飛行機は明日の昼に予約してあるんだが、ほとんど金を持たずに出て行った。とりあえず、航空会社の搭乗リストをあたってくれないか? それと……おばあ様に籍を入れたのがばれたよ。これから本家に行ってくる」
『やっぱり知られたのか……大丈夫か?』
心配そうな侑弥の声に「大丈夫だ」と答える。
「いずれは対決しなければならなかったんだ。じゃあ、頼むよ」
******
1時間後、ラルフは無言のまま屋敷へ入った。
「貴仁ぼっちゃま」
田中が出迎え、頭を下げる。
『もしもし?』
「休みのところすまない」
『いや、何かあったのか? 本家で会えると思っていたよ』
「夏帆ちゃんが家を出たんだ。飛行機は明日の昼に予約してあるんだが、ほとんど金を持たずに出て行った。とりあえず、航空会社の搭乗リストをあたってくれないか? それと……おばあ様に籍を入れたのがばれたよ。これから本家に行ってくる」
『やっぱり知られたのか……大丈夫か?』
心配そうな侑弥の声に「大丈夫だ」と答える。
「いずれは対決しなければならなかったんだ。じゃあ、頼むよ」
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1時間後、ラルフは無言のまま屋敷へ入った。
「貴仁ぼっちゃま」
田中が出迎え、頭を下げる。