君のための嘘
「いいえ!私の父だった人だって憎いわ 認めない両親に従ったんだから!」


「夏帆ちゃん!義父を――っう――……」


ラルフの言葉が途切れた。


ラルフの胸は強く鷲掴みされたように痛みが走ったのだ。


「ラルフ?どうしたのっ!?」


胸を押さえて、フラフラと立ち上がると部屋を出て行ってしまった。


夏帆はラルフの後を追った。


「ラルフ、どうしたのっ!?どこが痛いの!?」


「大丈夫だから……」


夏帆の鼻先でラルフの部屋のドアが閉まる。


「ラルフっ!」



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