君のための嘘
自分の部屋にいる夏帆は不安で眠れない。


眠れない時間を過ごしていると、いつの間にか夕方になっていた。


ラルフの様子を見に行こうかと、腰を掛けていたベッドから立ちあがったその時、インターホンが鳴った。


部屋を出ると、ラルフがリビングルームに入って来たところだった。


インターホンのモニターを見て「どうぞ」と言っている。


「ラルフ、もう大丈夫?」


「ああ、ごめんね 心配をかけたね」


夏帆はラルフの顔をじっと見たが、いつもと同じように見えた。


「本当に?」


心配な表情を見せる夏帆にラルフは安堵した。


やっぱり彼女は優しい心の持ち主だ。



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