君のための嘘
「大丈夫だよ」


ラルフは安心させるように微笑んだ。


「ラルフ……」


静かな空気が漂うふたり……突然の玄関のインターホンが鳴り響いた。


「……そうだった……夏帆ちゃん、おばあ様だ 会うかい?」


ラルフは夏帆が会わないと言うと思っていた。


夏帆の答えはラルフの考えに反するものだった。


「……会います」


会いますと言った夏帆自身、驚いていた。


突然の訪問、何を言われるのか……しかし、あの女性をそれほど怖いと思っていない自分がいた。



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